ガーデン・ハックルベリー:特徴や収穫時期と旬

■ガーデン・ハックルベリーとは?

●ナス科ナス属イヌホオズキ類 Solanum nigrum L. var. guineense L.
(英)Garden huckleberry、Black Nightshade

ガーデン・ハックルベリーと呼ばれているものはナス科のイヌホオズキの一種です。国内にも自生しているイヌホオズキが数種あるようですが、これらは食用とはされていません。ガーデン・ハックルベリーとして食用にされている品種は学名が<Solanum nigrum L. var. guineense L.>となっているので、おそらくアフリカのギニアが原産とされる品種と思われます。

一般に自生している他のイヌホオズキとの見分けは、花を見ると良いようです。ガーデンハックルベリーの花はオシベの部分が褐色なのに対し、他の種類は明るい黄色です。

●食べられるのは完熟の実だけ 未熟果にはソラニンが含まれています

ガーデンハックルベリーは草勢が強く、ブッシュ状に茂った枝に無数の散形花序をつけ、白い花を咲かせた後、小さなトマトに似た緑の実を付けます。実は熟すとナスのような黒紫色に色付き、完熟すると黒いインクのような色になります。食用にするのはここまで十分に熟した実だけとされ、未熟な実や葉や茎、ガクの部分などにはソラニンという有毒な成分が含まれているので食べてはいけません。

●味はともかく身体にいい?

ガーデンハックルベリーは、アメリカで一般的な食材として親しまれてきましたが、近年の健康ブームにのり、このガーデンハックルベリーがもつ機能性が注目されるようになり、日本でも栽培されるようになってきました。一般的にはジャムにして食べるのですが、そのままでは全く美味しいものではなく、独特の匂いもあります。ただ、ジャムにすることでそのマイナス部分を隠して機能性などの良い部分を生かそうという感じです。

●ガーデンハックルベリーの特徴

実の大きさは直径1~1.3cmほどで、小さな柿のような扁平な形をしています。中の果肉は皮と同じ黒紫色のゼリー状で、無数の種が入っています。生のまま食べると、甘味は無く、独特の臭みがあって全く美味しいものではありません。でも、ビタミンAがブルーベリーの4倍以上含まれるといわれています。

■ガーデンハックルベリーの栽培と旬

●ガーデンハックルベリーの栽培

ガーデン・ハックルベリーはホームセンターなどで苗が販売されています。栽培自体はほとんど手間がかからず、ブッシュ状に大きくなるスペースが確保できればプランターでも大丈夫です。3月から4月に種を蒔き、4月から5月頃に定植、その後どんどん大きくなり、夏に沢山の実を付けます。鳥や害虫の心配がほとんど必要ありませんが、環境によってはアブラムシが付くことがあるようです。

●収穫時期と旬

夏に沢山付いた実はそのまま完熟するまで待ち、秋口9月頃に収穫します。収穫の目安は、実のガクの部分が茶色く枯れた感じになっていれば間違いないです。収穫のピークは環境にもよりますが、おおむね9月中旬頃となります。

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旬のカレンダー
ガーデン・ハックルベリー 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき                        
定植                        
開花                        
収穫                        

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