セリ(芹/せり):栄養成分と効用
セリ(芹/せり)に含まれている主な有効成分と効用や、カロリーをはじめ各種ビタミン類などの栄養成分量を五訂日本食品標準成分表をもとに紹介します。セリ特有の芳香には鎮静効果があるオイゲノ―ルなどの成分が含まれています。栄養成分やそれぞれの栄養素については、「旬の食材と栄養素」で詳しく説明しているので、そちらと合わせてご覧ください。
●セリ(芹)に含まれる主な栄養素と働き
◆ビタミンCやミネラルが豊富
セリには身体に欠かせないビタミンCやミネラルが豊富に含まれています。ビタミンCは免疫力を高めるとともに、活性酸素の働きを抑え老化防止やお肌にうるおいを保つ効果もあります。また、ミネラルは血液や骨の生成に欠かせない成分です。
◆βカロテンも豊富
セリの青々とした葉や茎にはβカロテンがたっぷりと含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、活性酸素を抑え動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病から守るとともに、皮膚や粘膜の細胞を正常に保つ働きや免疫力を高める働きもあります。
◆食物繊維でお腹すっきり、がんの予防にも
食物繊維には腸の働きを整え、便通を浴する働きや、コレステロールの排出や急激な血糖値の上昇を防ぐ働きもあります。
◆セリは生薬としても知られています
セリの茎や葉を乾燥させたものを、生薬で水芹(すいきん)といいます。水芹を煎じて服用する事で、食欲増進の他、解熱や神経痛、リューマチ、黄疸(おうだん)などに効果があるとされています。
◆せりの独特の香りの効用
セリ特有の芳香にはオイゲノ―ルなどの成分が含まれ、鎮静効果があるとされています。また、ピラジンと呼ばれる成分が血液凝固を防ぎ血栓を予防したり、肝機能を強化するのに役立つとされています。
●五訂日本食品標準成分表でみるセリの栄養成分量
下の表は生のセリ(芹)の可食部100gあたりに含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
17 kcal |
93.4 g |
2.0 g |
0.1 g |
3.3 g |
1.2 g |
-g | -g | 0 | 2.5 g |
ビタミン | |||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カロテン当量 | E | K | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
1900 μg |
0.8 mg |
160 μg |
0.04 mg |
0.13 mg |
1.2 mg |
0.11 mg |
110 μg |
0.42 mg |
20 mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
19mg | 410mg | 34mg | 24mg | 51mg | 1.6mg |
五訂日本食品標準成分表より |
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