チコリー(アンディーブ)に含まれる栄養成分と効用

チコリー(アンディーブ)

■主な有効成分とその働き

●水溶性食物繊維のイヌリン

 チコリーには水溶性食物繊維の一種であるイヌリンが多く含まれています。特に塊根の部分に多く古くからヨーロッパではハーブとして扱われてきました。このイヌリンは多糖類ですが砂糖や他の炭水化物と比較して3分の1から4分の1程度のエネルギーしか含まないと言われています。また、胃腸で消化吸収されることなく結腸まで進み、そこで有益なバクテリアによって代謝されるので、有効なバクテリアを育てることにもなります。

●チコリ酸

 チコリー特有の成分としてチコリ酸(Chicoric acid)と呼ばれる成分がありますが、これも根の部分に多く含まれています。これには消化を促進する働きや肝機能を高める働きなどもあると言われています。

 いずれも主に根の部分に含まれているので、通常食用にする葉の部分には特筆するほどの栄養成分はあまり含まれていません。根の部分は炒るなどしてコーヒーの風味付けや代用にもされています。

■チコリー(アンディーブ)に含まれる栄養成分量

●チコリー(アンディーブ) 可食部100gあたりの成分

 下の表に含まれる成分の量を載せています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
16
kcal
94.7
g
1.0
g
Tr 3.9
g
0.4
g
-g -g 0 1.1
g
ビタミン
カロテン当量 E K B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
11
μg
0.2
mg
8
μg
0.06
mg
0.02
mg
0.2
mg
0.03
mg
41
μg
0.14
mg
2
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
3mg 170mg 24mg 9mg 25mg 0.2mg

五訂日本食品標準成分表より

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