●もものすけとは

◆手で皮が剥けるサラダカブ

 もものすけはナント種苗が開発した赤かぶの一種で、手で簡単に表面の皮が剥け、生のままサラダなどで美味しく食べられるのが特徴となっています。

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 2016年の時点ではデビューしたばかりで、スーパーなどには並んでいませんでしたが、2023年現在では各地の直売所などではちょくちょく見かけるようになり、一部スーパーでも見かけるようになりましたね。今後継続して注目していきたい品種です。

 2016年に入手した物は熊本県の老舗料亭「日本料理 おくむら」のご主人に送っていただいたものです。

ナント種苗のホームページ 

◆もものすけの特徴

 大きさは一般的なコカブ程の大きさで、カブの表面は全体に赤く、外見は万木(ゆるぎ)カブに似ています。葉や葉柄はほぼ緑色で、切れ込みが少ない楕円形の葉をしています。

もものすけかぶ

 『手で皮が剥ける』というのがウリという事で、試してみると、少し切込みを入れてやるだけで確かに簡単に表皮の赤く固い皮の部分が、中の白い果肉の境目から綺麗にはがれるように剥くことが出来ました。

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 中の果肉は薄く紅が差し、まるで桃の果肉のような感じです。その部分をそのまま生で食べてみると、優しい歯触りで、苦みなどが無くほんのり甘味が広がり、とても美味し良いです。皮の部分は少し硬く感じ、生のままだと少し苦みもあります。

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 手で皮をむくときのコツなどはこちらのページで紹介しています。

●美味しい食べ方と料理

◆調理のポイント

 折角綺麗に皮が剥けるので、剥いた中の白い部分はサラダなどで食べる事をお勧めします。また、手で簡単に剥けるという面白さを活かし、皮ごと串切りにして、半分くらい剥いた状態で盛り付けるのも良いかもしれません。

◆主な料理

 サラダやマリネの他、一般的な赤かぶのように浅漬けなどもお勧めです。ただ、身が軟らかめという事もあり、煮物にはあまりお勧めしません。

 剥いた皮の部分は浅漬けや塩もみ、細切りなどにして炒めものなどに使うと良いでしょう。

●もものすけかぶの主な産地と旬

◆主な産地

 もものすけかぶは北海道、東北から九州までの各地で栽培されるようになり、一部産地かも進められているようです。

◆収穫時期や旬

 もものすけの収穫時期は産地などによって多少幅はありますが、概ね10月下旬頃から1月にかけてで、美味しい旬の時期も同じです。

品種 10月 11月 12月 1月
もものすけ