ケール/Kale:概要や品種と産地と旬

ケール/Kale

●ケールの概要と特徴

◆ケールとは

分類: アブラナ目 > アブラナ科 > アブラナ属 > タセイカンラン > acephala

学名:Brassica oleracea L. var. acephala DC.

英名:Kale

和名:ハゴロモカンラン(羽衣甘藍)/リョクヨウカンラン(緑葉甘藍)

別名:カキバカンラン(掻葉甘藍)

 ケールは地中海沿岸が原産とされるアブラナ科アブラナ属の葉野菜でキャベツの原種とされるヤセイカンラン に最も近いとされる品種です。日本には江戸時代に導入され「はごろもかんらん(羽衣甘藍)」又は「りょくようかんらん(緑葉甘藍)」とも呼ばれてきました。

イタリア野菜のカーボロネロ

 分かりやすく言えば、結球しないキャベツといったところでしょうか。茎は直立し、そこに円形から長円形の葉を付け、高さ1~2メートルほどにもなります。葉は縮れているものやそうでないものなどいくつかの品種があります。イタリア野菜で知られるカーボロネロもケールの一種です。

 ケールといえば青汁をイメージする方が多いのではないでしょうか。葉を一般的なキャベツなどのように食用にするというより、ジュースにして青汁として飲用にされることの方が多い食材です。

◆ケールには大きく3つのタイプがある

ケール/Kale

 ケールには葉が灰緑色で縮みやしわが多いスコッチケールなど、カーリーケールや、葉に切れ込みが入り青々とし比較的シワが少ないシベリアンケールの系統、そして葉が丸く、縮れがほとんど無いコラード系の3タイプがあります。

 青汁などに使われているものは葉も大きく、縮れたカーリーケールなども使われているようです。

 食用として市場に出荷されているものは比較的葉が柔らかく縮れの無い食べやすいコラード系のものや、カーリーケールの中でも葉が比較的柔らかいタイプが多いです。

◆コラード系ケールの特徴

ケール/Kale

 写真の物は茨城県で生産されているもので、ある程度成長した葉をかき採ったもののようです。

 葉の形は長楕円形に近く、付け根近くの両側に大きな切れ込みがあり、ブロッコリーの葉を少し丸くしたような感じです。葉の色もブロッコリーの葉と似ています。

 葉の固さはキャベツの外葉ほどではありませんが、軸は固いです。

●ケールの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 日本特産農産物協会の調査では、平成20年度の生産量は約2,665トンで、主な産地は茨城県をはじめ島根県、岡山県、福岡県、大分県、鹿児島県となっています。ただ、青汁への加工用として企業が栽培しているものなどもあり、実際の生産量はもっと多いと思われます。ちなみに、青汁メーカーのキューサイだけでも年間10,000トンも生産していると言われています。

◆ケールの収穫時期と旬

 ケールは温暖な気候条件であれば通年栽培が可能で収穫もできるとされています。

 甘味が出るのはキャベツと同じで霜がおり始める頃の晩秋から冬です。ただ、この時期のものは葉が厚く、青汁や煮込み料理向きとなります。また、栄養価では夏にビタミン類やカロテンの量が多くなる傾向にあるようです。(愛媛県ホームページより)

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ケール