●レッド・ロシアンケールとは

◆シベリアのエアルーム品種

 「レッド・ロシアンケール」と呼ばれているのは1885年頃にロシアから北米やカナダに渡ったシベリアのエアルーム品種のひとつとされており、「ラギッドジャック(RAGGED JACK KALE)」とも呼ばれています。この時期にシベリアから色々なケールの種が持ち込まれたようです。当時カナダの農民はそういったロシアから入ってきた赤いケールの事を“Communist Kale.”(共産主義のケール)とよんでいたとか。

 また、その当時一緒に入ってきたのか、入ってきてから生まれたのかはわかりませんが「レッド・ロシアンケール」をもとに生まれた「レッドアーサ・ケール」「ウィンターレッド・ケール」などの交配種もあり、こうした赤いケールも含めた総称としても使われています。

◆レッド・ロシアンケールの特徴

 レッドロシアン・ケールの特徴は葉柄から葉脈が赤紫色であること。本来の「レッド・ロシアンケール」の葉は縁がカールしておらずオークリーフのような形とされています。レッド・ロシアンケール

 今回入手したものは滋賀県近江八幡市の近江園田ファームさんが作られたもので、葉の切り込みが深く細かいタイプでした。

●レッド・ロシアンケールの美味しい食べ方と料理

◆調理のポイント

 葉は比較的薄くて柔らかく、苦みもほとんど感じないくらいで、若い葉は生のまま食べることができます。

レッド・ロシアンケール

 ある程度大きく育った葉は炒め物や煮物など加熱調理に向いています。きゃべつとは違ったコクのある味になります。

レッド・ロシアンケール
レッドロシアンケールのスープ

●レッド・ロシアンケールの栽培

◆家庭菜園やプランターでも

 レッドロシアンケールの種はホームセンターやネットショップでも購入でき、家庭菜園やベランダのプランターでも栽培できます。

 大きく育てるのもいいですが、ベビーリーフや、もう少し大きくサラダ用に育ててみるのもお勧めです。 

◆レッド・ロシアンケールの種まきと収穫時期

 種まきは3月~5月と7月~8月で、発芽は10~25℃となっています。

 発芽して一月ほどで定植し種まきから収穫まで50~60日だそうです。もちろん、ベビーリーフやサラダ用ならもっと早く収穫できます。

レッド・ロシアンケール 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
種まき                        
収穫                        
レッド・ロシアンケール

●レッド・ロシアンケールの写真ギャラリー

撮影機材: CANON EOS 5DⅣ , EF24-70mm F4L IS USM

各画像をクリックしていただければ拡大画像がご覧いただけます。

滋賀県産 レッド・ロシアンケール 2020.5.17撮影

 滋賀県近江八幡市の近江園田ファームさんさんのレッド・ロシアンケール。

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