九重栗（くじゅうくり）：来歴や特徴と食味

●九重栗（くじゅうくり）とは

「九重栗南瓜」はカネコ種苗株式会社が種を販売しているF1品種です。2004(平成16)年に「九重栗」という商標が出願され、2005(平成17)年に登録されています。

　2023年現在、「九重栗」の他、「くじゅうくりEX」「九重栗イレブン」の３種が販売されています。ただ、市場に流通するかぼちゃとしてはこれら全て「九重栗」として扱われていると思われます。また、白皮タイプの「白い九重栗」も同じように粉質のホクホクしたカボチャとして販売されています。

◆九重栗の特徴

　「九重栗」のカボチャの特徴はカネコ種苗のホームページに以下のように紹介されています。

▶　果肉色は濃黄色で、果皮とのコントラストが美しいです。肉質は極めて粉質で、食味に優れます。

▶　果皮は濃緑色で、光沢に優れます。ちらし模様は無く、細いストライプが入ります。

▶　果実は1.8〜2.0kg前後で、基本的に果形はやや甲高のハート形です。

　今回撮影したものはメーカーの紹介通り、尻が少し突き出た腰高なかたちで、断面がハート型になっています。ただ、必ずしもハート形になる訳ではありません。

　肉質は粉質でほっくりと煮あがりますが、火が通りやすく似すぎると煮崩れもしやすいので注意しましょう。

◆実際に食べてみた九重栗の食味

　「九重栗」は粉質が強いので、加熱調理するとほくほくした食感になります。ただ、煮物にする際は崩れやすいので注意が必要です。

　スライスしてグリルやソテーするとホクっとした仕上がりになり美味しいです。また天ぷらなど揚げ物もお勧め。

　蒸してから潰し、パンプキンサラダにしても甘みがあって美味しいです。

＜ 出 典 ＞

※「九重栗」カネコ種苗株式会社

※「登録4839637　九重栗」商標出願･登録情報　特許情報プラットフォーム　特許庁

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