ー 目 次 ー
- デリカータ・スカッシュの概要や特徴
- デリカータ・スカッシュとは
- デリカータ・スカッシュの来歴
- デリカータ・スカッシュの特徴
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デリカータ・スカッシュの美味しい食べ方と料理
- 調理のポイント
- ローストデリカータのサラダ
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デリカータ・スカッシュの主な産地と旬
- 主な産地と生産量
- デリカータ・スカッシュの収穫時期と旬
- デリカータ・スカッシュの詰め物料理2品作り方とレシピ
- デリカータ・スカッシュの画像一覧
●デリカータ・スカッシュ(Delicata Squash)の概要と特徴
◆デリカータ・スカッシュとは
分類: ウリ目 > ウリ科 > カボチャ属 > ペポカボチャ
学名:Cucurbita pepo Linnaeus
英名:Delicata Squash
和名:デリカータ・スカッシュ、デリカータ・パンプキン
別名:ピーナッツ スカッシュ、ボヘミアン スカッシュ、サツマイモ スカッシュ、スイートポテト スカッシュ
デリカータ・スカッシュはアメリカ原産のカボチャで、分類上はズッキーニやそうめん南瓜などと同じペポカボチャの一種です。
国内ではまだあまり作られていないカボチャで見たことがない人が多いと思いますが、アメリカではポピュラーな品種で、甘味が強く美味しい上、サイズが小ぶりで使いやすいので、今後人気が高まると思います。
◆デリカータ・スカッシュの来歴
デリカータ・スカッシュは1894年に米国の種苗業者によって初めて導入され、一時は広まりましたが、カビ病にかかりやすいことから大恐慌後にはほとんど栽培されなくなっていたそうです。その後、2000年代初頭に病気に強い品種が生み出され、現在では広く商業栽培がおこなわれています。
日本にも種子が輸入され、いくつかの種苗メーカーから販売されていますが、2023年の時点ではまだあまり一般的には知られておらず、一部の生産者が栽培に取り組み、直販や直売所などで販売している程度です。
◆デリカータ・スカッシュの特徴
デリカータ・スカッシュの果実は長さ15~20cm、直径8~10cmほどの縦長の円筒形で、その外見からピーナッツ スカッシュとも呼ばれています。
表皮の色はクリーム色からベージュに緑叉はオレンジ色のたてのストライプが入っています。
表面はバターナッツ・スカッシュのように滑々していますが、ストライプが入っている部分が少しくぼんでいます。
中の果肉はオレンジ色で、種子は上から下までほぼ均等に入っています。
肉質は加熱調理すると粘質で甘味が強いのが特徴で、スイートポテト・スカッシュ(サツマイモカボチャ)とも呼ばれています。
保存性は良く、栗カボチャや日本カボチャなど一般的なカボチャと同じように冷暗所に置いておくだけで長期間良い状態で保存できます。
●デリカータ・スカッシュの美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
デリカータ・スカッシュは基本的に加熱調理して食べるカボチャです。一般的なカボチャと同じように色々な料理に使えますが、特に焼いた時にしっとりとした果肉の甘味が活きます。また、皮が薄く、剥かずにそのまま調理して食べることができるので、このサイズ感を活かした料理に使いたいですね。
海外のレシピを見ると写真のような、ローストしたデリカータに色々な詰め物をした料理が多数目に入ってきます。
写真のデリカータ・スカッシュの詰め物料理2品(Roasted Stuffed Delicata Squash)の作り方やレシピはこちら →
◆ロスト・デリカータのサラダ(Roasted Delicata Squash Salad)
デリカータ・スカッシュを半分に切り、中の種子をスプーンなどで取り除いてから、1~1.5cm幅で切ったものを250度のオーブンで焼き上げ、くるみや野菜と共にサラダにしたもの。
デリカータ・スカッシュは火の通りが比較的早いです。熱いうちにサラダにして食べても良いですし、冷ましてからでも美味しいです。
◆その他の料理
火が通りやすいので炒め物にも使いやすい他、天ぷらもお勧め。また、縦に細長くスティック状に切り、小麦粉、卵、パン粉をまぶしてフライにするのもアリ。
●デリカータ・スカッシュの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
デリカータ・スカッシュはまだ国内では大きな産地化はされておらず、個々の農園や、家庭菜園で作られています。撮影試食したデリカータは京都府京丹後市のSORA農園さんで作られたもので、兵庫県豊岡市日高町にあるスーパー「ガンピー穀物倉庫」さんで扱われています。
種子は一般に販売されており誰でも作ることができます。一株で10~15個収穫でき、固定種のオープンシードとなっており、自家採種して翌年また作ることもできるので、家庭菜園にも是非お勧めしたいカボチャです。
◆デリカータ・スカッシュの収穫時期と旬
デリカータ・スカッシュの栽培は4~6月に種子をまき、それから100日後辺りから収穫できるようになるようです。ということは、収穫時期は7~10月にかけてとなります。
また、収穫後はすぐに食べるより、一般的なカボチャと同じように1か月以上貯蔵してからの方が甘みが増して美味しくなるので、食べ頃の旬は9月あたりから12月にかけてではないでしょうか。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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デリカータ・スカッシュ | 収 | 獲 |
< 出 典 >
※ デリカータ・スカッシュ提供:ガンピー穀物倉庫 稲垣 善麿氏
※ 「Cornell Delicata Squash Named 2002 All-America Selection」Newswis 25-Oct-2001 12:00 AM EDT, by Cornell University
※ 「Delicata squash」Wikipedia
※ 「デリカータパンプキンの種」MARCHE AOZORA/マルシェ青空