●レッドカリスマの来歴と特徴
◆レッドカリスマの来歴
「レッド カリスマ」はアメリカ・ニューヨークにあるコーネル大学において植物学者のRobert Plaisted氏によって育成された皮が赤色で肉色が白いジャガイモの品種です。2008年に日本国内の種苗法に基づいても登録出願され、2011年に品種登録されています。(育成権は2018年、既に消滅しています)
◆レッドカリスマの特徴
レッドカリスマのイモは大きさは中くらいで形は卵型のものが多く、比較的目が浅いので皮もむきやすいです。
皮の色は全体に綺麗な赤色で、皮は比較的薄いです。
中の肉色は白で、肉質はでんぷん価が低くやや粘質となっており、加熱調理しても崩れにくくしっとりとした食感のイモです。
見た目は赤く派手ですが、食味は自己主張が少なくあっさりとした味わいです。
レッドカリスマは休眠期間が長めで芽が出にくく、長期貯蔵に向いた品種となっています。
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『-----
塊茎の形は卵形、塊茎の目の数はやや少、塊茎の目の基部の色は赤、
塊茎の皮色は赤、塊茎の表皮のネットは少、
塊茎の肉色は白、枯ちょう期は晩、
上いも重は中、上いも数は多、上いもの平均重は中である。
出願品種「レッド カリスマ」は、対照品種「ベニアカリ」と比較して、茎のアントシアニンの着色がやや強であること、花冠の内面のアントシアニン着色の程度が強であること、花冠の内面のアントシアニン着色の広がりが極大であること等で区別性が認められる。
-----』以上、抜粋。
●レッドカリスマの食味や適した料理
◆皮ごと蒸したものと皮を剥いて茹でたもの
レッドカリスマを皮付きのままのものと、皮をむいた物を同じ鍋でしっかりと火が通るまで茹でたものです。皮付きの方はまるごと茹でたものを切っています。
皮を向いて茹でたものもほとんど崩れは見られず、皮付きの方も茹で上がったものを切っても断面は割れたりせずのっぺりとしているのがわかります。
表皮は生の状態では綺麗な赤色でしたが茹でている間にどんどん色が薄くなっていき薄い褐色になってしまいました。
食べてみた食感は滑らかでホクホクした感じはなく、味わいも甘味などが薄くとてもあっさりとしています。味は薄いですが、よく言えば他の素材の邪魔にならない味といったところです。
●レッドカリスマの主な産地と旬
< 出 典 >
※ 「レッドカリスマ 北海道四季工房」楽天ショップ
※ 「皮がむきやすい白肉ポテト! レッドカリスマ」e-種や
※ 「じゃがいも図鑑」伊藤農場ホームページ
※ 「登録番号 21257号 レッド カリスマ」農林水産省品種登録データベース