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■ロメインレタス(コスレタス)の概要と特徴
●ロメインレタスとは
分類: キク目 > キク科 > アキノノゲシ属 > チシャ(変種:タチヂシャ)
学名:Lactuca sativa var. longifolia
英名:romaine lettuce、cos lettuce
仏名:romaine, laitue romaine
和名:タチジシャ(立萵苣)、ロメインレタス
別名:コスレタス
ロメインレタスはコスレタスとも呼ばれ、一般的なレタスと同じチシャ属の仲間ですが、その中でも、葉が巻かず立った状態で成長する「立ちチシャ」の一種です。
”ロメイン”というのは”ローマの”という意味です。ローマ時代によく食べられたとか、その時代から食べられているからとか諸説あるようですが、とにかく「ローマの」レタスと言う風に思っておけば間違いないでしょう。また、もともとはエーゲ海のコス島が原産とされ、その地で栽培されていたのでコスレタスとも呼ばれています。
●ロメインレタスの特徴
露メインレタスの株は縦に長く、半結球です。外見は白菜にも近く、白菜とレタスを足して割ったような野菜です。
葉は縦長で比較的縮れが少なく平たい形で、中心にやや厚みのある白っぽい軸があります。葉は比較的濃いグリーンでシャキシャキとしており、炒め物などにも適しています。
●シーザーサラダとロメインレタス
ロメインレタスと言えばシーザーサラダが思い浮かび、そのシーザーサラダにはこのロメインレタスが無くてはならない野菜とされています。
ところで、シーザーサラダって、あのユリウス・カエサル(ジュリアス・シーザー)が好んで食べたサラダから命名されたという眉唾なお話がよく登場しますが、実はカエサルはそんなサラダ知らんぞ!と言っているようです・・・。
シーザーサラダは1924年アメリカで生み出されたサラダのようです。なんでもイタリア系移民の料理人シーザー(チェザーレ)・カルディーニ(Caesar Cardini)によって調理されたのが最初とされ、彼の名前及び店名にちなんでシーザーサラダと呼ばれるようになったそうです。
■ロメインレタス(コスレタス)の主な産地と美味しい旬の時期
◆夏から秋にかけては長野県が有名
6月上旬~10月上旬にかけて長野県で露地栽培された物が沢山市場に並びます。
◆茨城県や千葉県、北海道などでも
茨城県では春の3月下旬から5月末までと秋の10月初めから11月末までが露地栽培で、12月から1月頃までハウス物が作られているようです。また、千葉県なども同じような形で作られています。
ロメインレタスは高温・低温に弱く、地中海性と同じような暑くなく寒くない時期が適しています。なので、通常は春と秋が美味しい時期と言えますが、長野や北海道など夏に涼しい所ではその時期に作られています。