●弥平とうがらしとは

◆滋賀県湖南市で作られている激辛唐辛子

 弥平とうがらしは滋賀県湖南市下田地域で100年以上前から作られてきた唐辛子で、そのルーツは上西弥平氏の先祖が朝鮮半島から持ち帰ったとされ(諸説あり)、滋賀県の「近江の伝統野菜」に認定されています。

弥平とうがらし/弥平唐辛子 激辛とうがらし

 この地域で古くから作られている下田なすと共に漬物に加えると美味しいと言う事で、これまで漬物用として作らててきたようです。

 ただこの唐辛子、見た目は綺麗で可愛いのですが、その辛さはなんと一般的な鷹の爪のおよそ2倍、スコヴィル値にして日本では最も辛いとされる能鷹唐辛子と並ぶ10万スコヴィルとされています。

◆弥平とうがらしの特徴

弥平とうがらし/弥平唐辛子 激辛とうがらし

 大きさは長さ5cm前後で、木になる様子は鷹の爪と同じように空に向かってピンと伸びています。

 収穫できるまで熟した物は綺麗なオレンジ色で、ミニサイズのニンジンのように見えます。外見は以前入手したベトナム・オレンジとそっくりです。

 生のままかじってみると、種の部分を含まない先の部分だけだと辛さはとてもマイルドで、ほんのり甘味さえ感じ、何とも言えない爽やかな香りが鼻に抜けて行きました。ところが、少しでも種のそばまでかじった途端、強烈な辛みが口に広がり、一気に汗が噴き出してきました。なるほど、これが10万スコヴィルかといった感じです。

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 ただ、地元の方はこの辛い弥平とうがらしを、さっと火で炙って、かじりながら日本酒を飲んだりもするそうです。

 パスタに使ってみたところ、辛味は強烈ですが、何とも言えない清々しい香りがして、鷹の爪とは違った美味しさが楽しめました。

●弥平とうがらしの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

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 主な産地は滋賀県湖南市下田地区です。これまで自家用の漬物に使う分だけ作られてきたので生産量は極僅かでしたが、2011年頃から注目されるようになり、少しずつ生産量が増え、これを使った一味やソース類なども販売されるようになりました。

◆弥平とうがらしの収穫時期と旬

収穫時期はおおむね鷹の爪と同じで、8月頃から始まり10月まで続きます。

品種 7月 8月 9月 10月
弥平とうがらし                        
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