■安納芋(あんのういも)の選び方と保存方法

●安納芋を選ぶポイント

安納芋(あんのういも)/安納紅

 安納芋を選ぶ時は、あまり大きくなく、かといって小さすぎない中くらいのもので、丸みがあるものを選びます。細い物より丸い物の方が甘味が沢山含まれています。

 持った時にずっしりと重みを感じるものを選びましょう。

●安納芋の保存の注意点

収穫直後より熟成後が美味しい

 収穫されてから3週間から1ヶ月以上熟成させる方が糖度が上がり美味しくなります。

安納芋(あんのういも)/安納紅

冷蔵庫には入れないで!

 安納芋の保存適温は13~15度が適しています。それより低温の中に長時間置くと傷み始めるので、新聞紙などにくるみ、13度以上の場所で保存するようにしてください。

焼いてから冷凍

 長期間保存したい場合は、焼いてしまってからラップなどに包んで冷凍しておくと良いです。

■安納芋(あんのういも)の調理のポイント

 安納芋は煮たり揚げるなど他の調理法でも一般的なサツマイモと同じように美味しく食べられますが、一般的なサツマイモでは味わえない最大の持ち味は、焼き上げた時のねっとりとした食感と強い甘みです。また、スイートポテトなどももちろん美味しいのですが、他のサツマイモでも調理過程で甘味を加えることができるため、安納芋ならではの調理法とはいいがたいです。

●安納芋は粘質性の芋です

 加熱によりクリームのようにトロッとした食感が楽しめる一方、普通のサツマイモのようなホクホク感は全く無い。

●じっくり加熱で糖度アップ!

安納もみじ/あんのうもみじ<安納こがねの焼き芋

 安納芋は加熱する時、緩やかに温度が上昇する方が糖が生成されやすく、甘味が増します。急ぐ場合でも160℃~180℃でじっくり30分以上時間をかけて加熱するようにします。可能であれば100~120度のオーブンで1時間ほどじっくりと加熱してから250度ほどの高温にあげて30~40分程焼き上げると一層甘く美味しい焼き芋に仕上がります。また、電子レンジでの加熱はこの美味しさを引き出しきれないためおすすめできません。