レモングラスの効能や栄養成分

レモングラス

レモングラスに含まれる主な有効成分とその効用や、カロリーをはじめビタミン類などの栄養成分量を紹介します。レモングラスは、その名が示すようにレモンのような香りを発するのが最大の特徴です。このレモンの香りはシトラールと呼ばれる成分で。

●含まれる主な有効成分とその働き

◆レモンの香味成分、シトラール

精油の主成分

レモングラスは、その名が示すようにレモンのような香りを発するのが最大の特徴です。このレモンの香りはシトラールと呼ばれる成分で、ゲラニアール (geranial) とネラール (neral) という二つがあり、ゲラニアールの方がより強いレモンの香りを発するそうです。

このシトラールはレモングラスから取れる精油の約80%を占める主成分となり、香料として香水の原料や食品に利用されている他、アロマテラピーなどにも利用されています。

気分のリフレッシュ効果

レモングラスの爽快な香りは、心を刺激してやる気を取り戻す高揚作用があるとされ、リフレッシュ効果が期待できます。 気分が沈んでいるとき、疲れた時などにレモングラスティーを飲んだり、アロマを楽しむといいでしょう。

デオドラント効果

レモングラスには爽やかな香りを発するだけではなく、消臭効果もあるようです。汗のにおいや蒸れた靴の臭いなどを抑えてくれます。トイレ消臭剤などにも用いられています。

抗がん作用

2006(平成18)年に、イスラエルのベングリオン大学の研究チームによって、レモングラスにふくまれるシトラールの成分に、正常な細胞を殺さずがん細胞のアポトーシス(プログラム細胞死)を誘導する効果があることが発見されたそうです。今後さらに研究が進み、シトラールを元にした有効な抗がん剤が開発されるかもしれません。

抗菌・制菌作用

シトラールは天然の抗菌剤とも言われるほど抗菌作用があることが様々な研究で発見実証されています。風邪やインフルエンザの予防効果も期待でします。

◆インドの伝統生薬

レモングラスはインドで古くからある伝統的医学・アーユルヴェーダで、伝染病、発熱、鎮静剤、殺虫剤などに効果がある生薬として用いられてきました。

◆虫よけ・猫除けに

レモングラスの香りは蚊などの虫が嫌うことから、家の周りに植えておくと蚊があまり寄ってこなくなるともいわれています。また、この香りを嫌う猫も多く、猫除け効果もありそうですね。

●七訂日本食品標準成分表でみる栄養成分量

七訂日本食品標準成分表は記載がなかったので、米国農務省が出しているナショナル栄養データベースの数値を紹介します。

◆レモングラス 可食部100gあたりの成分

下の表に含まれる成分の量を載せています。数値は硬い茎の部分(全体の35%)を除いた可食部のものとなっています。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール
99
kcal
70.58
g
1.82
g
0.49
g
25.31
g
1.80
g
0.119
g
0.054
g
0
ビタミン
カロテン当量 B1 B2 ナイアシン B6 葉酸 パントテン酸 C
3
μg
0.065
mg
0.135
mg
1.101
mg
0.08
mg
75
μg
0.050
mg
2.6
mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
6mg 723mg 65mg 60mg 101mg 8.17mg

米国農務省 National Nutrient Database Release 28より

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