レモングラス:特徴や栽培方法と収穫
●レモングラスとは
◆イネ科オガルカヤ属 (英)Lemon grass(仏)Citronnelle
レモングラスはイネ科オガルカヤ属の多年草植物で、茂る様子はまさにイネやススキのような感じです。標準和名は檸檬茅(れもんがや)といい、「檸檬(レモン)」の香りがする、ススキなどを意味する「茅(カヤ)」という事なのでしょう。
日本ではタイをはじめとするアジア料理には欠かせないハーブの一つとして知られています。
レモングラスにはウエストインディアン・レモングラスと呼ばれるものとイーストインディアン・レモングラスとがあり、いずれも同じ香りを持ちますが、ウエストインディアン・レモングラスの方が香りの質が良く料理などに適しているとされています。
◆レモングラスの特徴
レモングラスは、その名が示すようにレモンのような香りを発するのが最大の特徴です。このレモンの香りはシトラールと呼ばれる成分で、レモングラスから取れる精油の主成分となり、香料として香水の原料や食品に利用されている他、アロマテラピーなどにも利用されています。
葉が茂る様子はススキのような感じで、細長く尖った葉を株の根元から草丈90センチ程度にまで伸ばし、株も年々広がりながら大きく生育します。
葉の根元付近は写真のように少しふっくらとした茎状になっています。
●レモングラスの栽培と収穫時期
◆栽培適地
レモングラスはもともと暑い熱帯地方に分布する植物なので、寒冷地での露地栽培は難しいと考えてください。国内であれば関東以南であればなんとか栽培できますが、それでも冬場は積雪や霜、凍土の対策を取らねばなりません。
◆栽培環境
レモングラスは日光を好みます。日当りのいいところで育てましょう。株が大きくなると葉が多く茂り株元が蒸れやすくなるので風通しが良いところが理想で。ただし、ススキ状の葉なので、強風には弱く倒れてしまうので注意してください。
基本的には痩せた土地でも育ちます。
栽培適温は5~40℃で、耐暑性はありますが耐寒性は弱いです。
◆鉢上げと株分け
レモングラスは冬場路地では越冬できない地域が多いです。その場合、秋に根元から10~15cmほどを残して上部の葉を刈り込み、株を掘り起こして鉢に植え替えて室内やハウスなどで越冬させます。
株は年々大きくなるので、適度な大きさに株分けをしていきます。株分けは鉢上げする際か、春に鉢から路地に植え付けをする際かどちらでも構いません。
◆レモングラスの栽培カレンダー
植え付けは4月~5月頃がお勧めです。夏場でもできないことはありません。
路地で越冬出来ない地域では秋に鉢上げし、春に路地に戻す作業をしなければなりません。
栽培カレンダー | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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植え付け | ||||||||||||
収穫 | ||||||||||||
鉢上げ |