おかのり/陸海苔/オカノリ:特徴や栽培と旬

おかのり/陸海苔/オカノリ

●おかのりの概要と特徴

◆おかのりとは

分類: アオイ目 > アオイ科 > ゼニアオイ属 > フユアオイ

学名:Malva verticillata L.

英名:Chinese mallow、Cluster mallow

和名:フユアオイ(冬葵)

別名:おかのり(陸海苔)

おかのり/陸海苔/オカノリ

 オカノリは日本でも古くから親しまれている「冬葵(フユアオイ)」の変種とされ、ヨーロッパが原産と言われています。ちなみにフユアオイは中国が原産とされているので、それがヨーロッパで変異したのかもしれませんね。

 名前はその葉の性質からで、生のまま包丁で細かく叩くと海苔のように粘りが出る事や、葉を乾燥させ、さっと火にあぶると海苔のようになるからだそうです。

◆おかのりの特徴

おかのり/陸海苔/オカノリ

 葉は写真のように5方に広がる形をしていて、葉の表面はつやが無く少しざらっとした感じです。

 先にも書いたように生のまま包丁で細かく叩くと海苔のようにぬめりが出てきます。でも青臭みやクセはほとんど感じません。今回は試していませんが、葉を乾燥させてから火にあぶると海苔のような風味になると言われています。

●オカノリの栽培と旬

◆おかのりの栽培

 オカノリはアオイ科なのでオクラと同じ仲間と言えます。1年草で、大きく成長すると1mほどの高さにまでなるそうで、食用には葉先から15cm程を収穫します。

 種を蒔く時期は春と秋で、土壌を選ばず、害虫も付きにくいとされています。葉数が10~15枚ぐらいで収穫するか、茎の柔らかい部分を15cm程の長さで摘み取って収穫しても良いとされています。主軸を収穫すると、後から脇芽が次々伸びてきて長期間にわたって収穫することが出来ます。

◆おかのりの収穫時期と旬

 収穫は初夏の5月中旬頃から霜が降りる11月中旬頃まで。長期にわたって続けられます。夏野菜と考えていいでしょう。

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
おかのり