ー 目 次 ー

  1. 神楽南蛮とは
    1. 神楽南蛮の来歴
    2. 神楽南蛮の特徴
  2. 神楽南蛮の主な産地と旬
    1. 主な産地と生産量
    2. 神楽南蛮の収穫時期と旬
  3. 神楽南蛮を選び方と保存方法
    1. 選び方
    2. 保存方法
    3. 冷凍保存も可能
  4. 神楽南蛮の美味しい食べ方と料理
    1. 調理のポイント
    2. 神楽南蛮とシメジ、ジャコの炒め物
    3. 神楽南蛮とスルメイカのペペロンチーニ
    4. 神楽南蛮の野菜炒め
    5. 神楽南蛮の麻婆野菜
    6. 神楽南蛮を使った料理をレシピサイトで探す
  5. 神楽南蛮の写真ギャラリー

●神楽南蛮(かぐらなんばん)とは

 神楽南蛮(かぐらなんばん)は新潟県長岡市を中心に古くから伝統的に作られてきた唐辛子で、外見はピーマンによく似ていますが辛味があり、南蛮味噌などにも加工されています。

◆神楽南蛮の来歴

神楽南蛮(かぐらなんばん)

 神楽南蛮は(かぐらなんばん)は新潟県長岡市の山古志村で古くから自家用として作り続けられてきた伝統野菜の一つで、新潟県の「にいがたの伝統野菜」の一つに指定されています。一説によると戦国時代に日本に渡来した唐辛子の原種に近いものと言われています。

 年月とともに伝わり、長野県中野市にもよく似た唐辛子が「ぼたんこしょう」という名称で作られています。

 現在、神楽南蛮は元祖となっている山古志地区の他、上越地域や魚沼地域でも作られており、「山古志かぐらなんばん」として長岡市の長岡野菜に指定されています。また、上越地域では「おにごしょう」として上越伝統野菜に認定されています。ただ、同じ新潟県であっても作る地域によって微妙な違いが生じたりするようです。

◆神楽南蛮の特徴

 神楽南蛮はピーマンを少し小ぶりにしたようなふっくらとした形の唐辛子で、肩の部分が盛り上がり、側面には縦にシワが入っています。果頂部(お尻の部分)はシワが寄ってごつごつしており、この様子が神楽の面を思わせることが名前の由来となっています。

神楽南蛮(かぐらなんばん)

 果実は背が高い物や低い物、シワが多い物や少ない物など形は一つ一つばらつきがあります。

 断面を見ると肉の厚みはピーマンと同じくらいですが、種子が沢山ついています。この唐辛子は辛味があるのですが、その辛味はこの種子が付いている白い胎座部分と、縦に区切るようにある隔壁部分に多く含まれています。

神楽南蛮(かぐらなんばん)

 辛味は個体によって強いものとそれほど強くはない物がありますが、辛さは激辛とまではいかずとも個体によっては結構辛かったりします。

神楽南蛮(かぐらなんばん)

 ピーマンと同じように、熟すまで収穫しないでおくと全体に赤くなり、辛味が和らぎ、ほんのり甘味を含んだような香りに変わってきます。

 とても綺麗な色になりますが、ここまで着色するまでには日数もかかり、それまでに傷んでしまったりするものも出てくるそうです。(※写真の神楽南蛮は新潟県 長岡市のえちごfarmさんから購入したものです。)

●神楽南蛮の主な産地と旬

神楽南蛮(かぐらなんばん)

◆主な産地と生産量

 神楽南蛮の主な産地は新潟県の山古志を中心とする長岡市、それに魚沼地域、上越市、小千谷市などとなっています。

 かつては自家消費用が中心でしたが、近年の伝統野菜を見直す動きが活発になるなか、神楽南蛮も新潟を代表する伝統野菜として注目され、生産量も増えているようです。

◆神楽南蛮の収穫時期と旬

 神楽南蛮の収穫時期は7月中旬ごろから9月下旬にかけてで、夏が旬の野菜となります。

品種 7月 8月 9月 10月
神楽南蛮