●レディーサラダとは
レディーサラダ大根は神奈川県三浦市の特産野菜として作られている品種で、三浦市農業協同組合が三浦大根に海外の品種を交配させて育成した品種とされています。
◆レディーサラダの来歴
レディーサラダは三浦市農業協同組合が市場のニーズに合った、小型で食味や外見が良く、用途別の一つとしてサラダ用に適した品種をめざし、「三浦ダイコン」にアメリカやドイツの品種を交配し育成した品種です。
「レディーサラダ」という名称は、美しい赤色とサラダに向くことから女性をイメージして命名されたとのことです。
市場に出荷が始まったのは1988(昭和63)年で、デビューから35年経った2023年の時点でも全国の一般のスーパーにも並ぶ赤い大根の定番となっています。
◆レディーサラダの特徴
レディーサラダは一本が200~350g程の大きさで、大根の中では小さく、一人暮らしや2~2人家族でも食べきりやすい大きさです。形は一般的な大根を全体に小さくしたような感じで、総太り型をしており、葉は、軸の部分が赤みを帯びず緑色をしています。
表皮の色はやや紫が入った紅色なのに対し、果肉は白く中心も含め全く色は入っていないので、表皮のピンク色と白い肉色のコントラストが綺麗な大根です。
食感はカリッと歯切れがよく、大根の香りが感じられ、そのまま食べると少しピリッとした辛味もあります。
●レディーサラダの美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
レディーサラダは、その名の通りサラダに適した大根です。せっかくの綺麗な赤色を活かすには、皮はむかず、薄く輪切りにスライスするか、それを千切りにして一切れ一切れに赤い部分が残るように切るといいでしょう。
また、中の白い部分は普通の大根のように使い、表面の赤い皮の部分だけをかつら剥きにし、それを繊維と平行に千切りにしたものをトッピングにあしらうという方法もあります。そうしたものは鮮やかな赤い千切りになるので印象はとても強くなります。
◆赤い色はアントシアニン、酢で赤く発色します
レディーサラダの皮の赤い色にはポリフェノールの一種であるアントシアニンが含まれています。アントシアニン系の赤や紫色は酢に反応し、赤く発色するので、酢水に浸して置いたり、甘酢漬けやピクルスにすることでレディーサラダが綺麗な赤色に染まります。
写真はスライスしただけのものと、甘酢にしばらく漬け込んだものです。更に一晩くらい漬けておくと白い部分もピンク色になってきます。ただ、皮の色素が溶け出して全体を染めるので、皮と白い肉色のコントラストはどんどん薄れていきます。
◆レディーサラダを使った料理をレシピサイトで探す
主な料理レシピサイトのレディーサラダを使ったレシピのページにリンクしています。参考にされると良いでしょう。
クックパッド | レシピブログ | 楽天レシピ |
●レディーサラダの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
レディーサラダ大根は三浦市農協が開発した品種で、栽培は三浦市農協、よこすか葉山農協の組合員に限定されています。
毎年、概ね年間14万ケースが全国にむけ出荷されており、一般のスーパーや百貨店にも並んでいます。赤い大根の中では最もメジャーな品種となっているのではないでしょうか。
◆レディーサラダの収穫時期と旬
収穫時期は10月頃から始まり、3月いっぱい位までで、出盛りの旬の時期は11月から2月頃までとなります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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レディーサラダ |
< 出 典 >
※ 「三浦特産物紹介」三浦市農協ホームページ