●アグレッティ/Agretti概要や特徴
◆イタリアのオカヒジキ
アグレッティはオカヒジキと同じヒユ科(書籍によってはアカザ科とするものもある)の植物で、地中海沿岸を中心に春の野菜として親しまれています。外見もオカヒジキとよく似ていますね。
束ねた時の細長い針状の葉の様子が髭のように見えることから「修道僧の髭(Barba di Frate)」という呼び名も付けられています。
イタリアではアグレッティ(Agretti)の他、アグレット(Agretto)、ロスカーノ(Roscano)などとも呼ばれ、高級野菜として扱われています。
日本でもイタリアンレストランなどで使われるようになり、栽培されている生産者もあるようです。写真を見るとイタリアなどでは根ごと引いて収穫し、根元の赤い軸を付けた状態で販売されているようです。ただ、根元の軸は固く、若く柔らかい芽の部分を食用にします。
◆アグレッティの特徴
アグレッティは日本のオカヒジキとよく似ていますが、葉が気持ち太く長い感じです。オカヒジキは束ねても一本一本の葉が短く全体がガサガサした感じになるのに対し、アグレッティは葉が初の葉のように長いので束ねた時に葉先の向きがそろいやすいです。
茎の両側からほぼ左右対称に一本ずつの細長い葉が伸び、それらの葉の根元から脇芽がのび、それを繰り返すように広がって行きます。
若い葉は生のままでも食べられ、サッと茹でた物はシャキシャキとした歯ざわりが心地よく、ほんのり塩味が感じられます。これはオカヒジキと同じように海岸など塩分を含んだ土壌でよく育つ性質からではないでしょうか。
栄養成分はアグレッティでの物が見つからなかったので、同じアカザ科の「オカヒジキの栄養価と効用」を参考にしてください。
●アグレッティの栽培と収穫時期
◆栽培時期
アグレッティの適温は15~20度とされ、最低でも7~8度以上必要とされています。種を撒く時期は2~6月と9~11月となっています。収穫は早ければ3月からでき、12月頃までとなります。
◆アグレッティの収穫時期と旬
通常は春を感じさせてくれる野菜として扱われているので、若い芽が盛んに伸びる3月~5月が旬となります。
根から収穫してしまうとそれで終わってしまいますが、伸びてきた柔らかい先の新芽だけ収穫するようにすれば長く楽しむこともできます。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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アグレッティ |