クイーンセブン:来歴や特徴と産地や旬

クイーンセブン 皮ごと食べられる赤いブドウ

●クイーンセブンとは

 「クイーンセブン」は「マイハート」や「天山」「ウインク」など数々のぶどうを生み出している志村富男氏の志村葡萄研究所が育成した皮ごと食べられる種無しの赤いブドウ品種です。

◆クイーンセブンの来歴

クイーンセブン 皮ごと食べられる赤いブドウ

 「クイーンセブン」は山梨県の志村富男氏が運営する志村葡萄研究所が、皮ごと食べられることで現在人気の「シャインマスカット」に同じく山梨県の植原葡萄研究所が育成した「マニキュアフィンガー」を交配し育成した皮ごと食べられる高糖度で種無しの赤いブドウ品種です。

 2015年頃に発売されたようですが、種苗法に基づく品種登録や、名称の商標登録はされていないようです。

 現在人気がある皮ごと食べられるブドウの中でも「クイーンセブン」は栽培環境などによっては糖度25度以上にもなるトップクラスの甘いぶどうです。

◆クイーンセブンの特徴

 「クイーンセブン」は果粒の大きさは長さ3cmほどの長楕円で果皮色は赤紫に着色します。

クイーンセブン 皮ごと食べられる赤いブドウ クイーンセブン 皮ごと食べられる赤いブドウ

 果肉は透明感のある乳白色で、肉質は崩壊性で、糖度は20~25度と高く、酸味はわずかでとても甘いぶどうです。

 皮が薄く、皮ごと食べられるのも大きな特徴で、通常種無しにされることと合わせ食べやすいのも大きなポイントとなっています。

◆実際に食べてみたクイーンセブンの食味

 撮影試食した「クイーンセブン」は大阪府羽曳野市の葡萄園たちばなやさんで購入したものです。

 房全体に良く着色しており、果粒も果梗付け根まで色がよく回っていました。

クイーンセブン 皮ごと食べられる赤いブドウ

 食べてみると、パリッとした食感で皮と身が一体となって歯切れよく、そして強い甘みが口に広がりました。酸味が少ないこともあり甘味が全面に出てくる感じです。計ってみた糖度は21度前後でした。

 見た目や食べた感じは長野県の「クイーンルージュ」に似た感じした。

「クイーンセブン」欧州系で、「巨峰」や「キングデラ」などのタイプと肉質が違い、スナック感覚でパリポリと食べる感じになります。

●クイーンセブンの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

 「クイーンセブン」は農林水産省の特産果樹生産動態等調査には記録がなく、全国の栽培面積などは不明です。

 栽培している農園は少なく、個々の観光農園や直売所での販売用に作られている程度のようです。

◆クイーンセブンの収穫時期と旬

 収穫時期は近畿では7月中旬から下旬にかけて、山梨県辺りでは8月上旬~8月中旬、東北では9月上旬から中旬辺りとなっています。

クイーンセブン 7月 8月 9月 10月
近畿                        
山梨                        
東北                        

< 出 典 >

 ※ 「クイーンセブン」志村葡萄研究所ホームページ

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