マニキュアフィンガー/Manicure Finger<ブドウの品種
■マニキュアフィンガーとは?
●「ユニコーン」×「バラディ2号」
マニキュアフィンガーは1984(昭和59)年に山梨県の植原葡萄研究所において皮ごと食べられる欧州系のぶどう「ユニコーン」と「バラディ2号」を交配し生まれた実生80粒の中から選抜育成された品種で、1988(昭和63)年に初結果したそうです。
粒の形がとても長く、その先端部分が赤く色付き、マニキュアを塗った女性の指のように見える事から命名されたとされています。
ただ生育環境などにより粒の付け根まで赤く色付くものもあるようです。
●マニキュアフィンガーの特徴
植原葡萄研究所のホームページには以下の通り記載されています。
『最もユニークな粒形。1988年の初結果房は200~300gであったが、最大果粒は13g(46×21mm)の先尖り長楕円形でレディー フィンガーを大粒にしたような粒。
先端が紫紅色になり付け根の部分は黄色~薄いピンクの着色で、ちょうど若い女性の指に赤いマニキュアをしたような感じになる。勾玉 状のピーナッツ形などもあって、いろいろな粒形になり面白く、抜群の外観に魅力がある。
初結果の果房の平均果粒重は12g。糖度は18~19度と高く、熟期は9月中旬。10月には19.5度に達した。果 皮もろく、皮ごと食べられるが、やや裂果性がみられ、被覆栽培が望ましい品種。
香りはなく、食味はあっさりと甘く肉質もいい。酸味適度。花流れはなく、無核粒の混入も少なく摘粒容易。脱粒性もない。
樹勢は旺盛で強健。ユニコーンよりバラディーの樹に似る。花芽分化はやや遅く、若木時代は豊産ではない。徐々に大房になり400~700gの大円錐形長房になる。』
●実際に食べた食味
今回入手した物は愛知県産の物で、皮ごとかじると、パリッとした歯触りで、果肉も歯切れがよく、さっぱりとした甘さが口に広がります。食感が良く、皮が薄く、そのまま食べても渋みもなく口に残りません。ただ、種が入っているので注意して噛む必要があります。
■マニキュアフィンガーの主な産地と旬
●主な産地と生産量
正確なデータは分かりませんが、主な産地は山梨県で、その他今回入手した愛知県をはじめ主なブドウ産地で僅かに栽培されているようです。全国的にその栽培量は少なく、個々の農園で、希少品種として栽培されている感じだと思われます。
●マニキュアフィンガーの収穫時期と旬
産地にもよりますが、9月上旬頃から収穫が始まり、9月下旬頃までとなります。
旬のカレンダー | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | ||||||||
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マニキュアフィンガー |