アボカド(アヴォカド)に含まれる栄養成分とその働き
■アボカドの主な栄養素とその働き
●アボカドには不飽和脂肪酸がたっぷり
まず、なんと言っても脂肪分の多さでしょう。「森のバター」と言われるだけのことはあり、果肉の約20パーセントが脂肪です。しかし、その80パーセントはリノール酸やオレイン酸という不飽和脂肪酸なので、コレステロールの心配もありません。むしろ、悪玉コレステロールを減らす効果があり、動脈硬化を予防し、老化防止に役立つとされています。
●ビタミンAやビタミンEも豊富に含まれています
ビタミンEには抗酸化作用があり、老化予防や高血圧予防、発ガン抑制作用があります。
●高カロリー
カロリーが高く、1個で約320kcalにもなります。
●アレルギーのある人は注意!
ラテックス(天然ゴム)アレルギーの人は、キウイ、バナナ、アボガドなどでもアレルギーを発症することがあるようです(交差抗原性)。
●抗がん効果も
プロトカテク酸という成分ががんを抑制する効果があると発表されています。
●アボカドはバランス栄養食材です
その他にも、ビタミンBや葉酸、また、鉄、マグネシウム、カリウムなどのミネラルもバランスよく含んでいます。
■七訂日本食品標準成分表
●生のアボカドの可食部100gあたりの成分
それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
187kcal | 71.3g | 2.5g | 18.7g | 6.2g | 1.3g | 3.18g | 13.0g | Tr | 5.3g |
ビタミン | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カロテン | E | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
75μg | 3.6mg | 0.01mg | 0.21mg | 2.0mg | 0.32mg | 84μg | 1.65mg | 15mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
7mg | 720mg | 9mg | 33mg | 55mg | 0.7mg |
七訂日本食品標準成分表より |
●生のアボカド100gあたりに含まれるアミノ酸
アボカドには様々なアミノ酸も豊富に含まれています。
アミノ酸(mg/100g中) | |||||
---|---|---|---|---|---|
イソロイシン | 95 | チロシン | 72 | アラニン | 120 |
ロイシン | 170 | トレオニン | 100 | アスパラギン酸 | 250 |
リジン | 140 | トリプトファン | 33 | グルタミン酸 | 280 |
メチオニン | 45 | バリン | 120 | グリシン | 120 |
シスチン | 44 | ヒスチジン | 61 | プロリン | 110 |
フェニルアラニン | 99 | アルギニン | 100 | セリン | 130 |
日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010より |
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