●ヘビナス「マー坊」とは
◆マー坊 ナスの来歴
「マー坊®」という茄子の品種は、サカタのタネが開発しサカタ交配ブランドで種子を販売しているF1品種で、中国のヘビナスと呼ばれる細長い品種をもとに交配されているようです。販売が始まったのは2007年で、現在(2023年)販売されている種子の袋やホームページでは『炒めてバッチリナス 「マー坊®」』という商品になっています。
◆マー坊 ナスの特徴
マー坊 ナスの果実は、長さ25~30cm、太さ約2~3cmで重さ70g前後で、やや曲りのある細長いヘビのような形が特徴的です。
表皮の色はやや薄い赤紫色で、皮は薄く、触った感じは弾力が感じられます。中の果肉は一般的なナスと同じように白く、種子はほとんど気になりません。
サカタのタネの商品情報には以下の通り紹介されています。
『-----
見慣れたナスとはひと味違う、赤紫色の長ナスです。甘みがあってふわっとした肉質、濃厚な果肉は、油による加熱調理をすると、とろけるような食感になります。
-----』以上、抜粋。
●マー坊 ナスの美味しい食べ方と料理
◆調理のポイント
ヘビナスのマー坊は油との相性がとてもよく、麻婆茄子や炒め物など中国料理にぴったりの茄子です。また、指程の細さで長いので、紫色の皮の色が良く映えます。また、1~2cm幅で輪切りにしても可愛く、炒め物や汁物にもお勧めです。
一般的な茄子よりも皮が薄く柔らかいので食べた時に皮が気になりません。果肉は加熱調理することでとろけるような食感になります。
◆マー坊 ナスと色々な夏野菜の麻婆
マー坊なすは筒切りしてから縦に半割にし、さっと油通ししておきます。人参と十六ささげは下茹でしておきます。
ひき肉を刻んだ生姜、ニンニクと共に炒め、豆板醤、甜面醤を加え更に炒めます。そこにマー坊ナス、十六ささげ、ニンジン、パプリカ、神楽南蛮、キクラゲを加えてサッと炒め、酒、中華スープの素を加え、水溶き片栗粉を加えてごま油を垂らして皿に盛り付けます。
ひき肉はしっかりと焦げ目がつく位炒めますが、野菜類を炒め過ぎないのがポイント。
マー坊ナスは紫色が綺麗で、それでいて皮が突っ張ることもなくとても柔らかで、トロっとした果肉と食べても皮の存在感は気にならずとても美味しい。
◆マー坊ナスや十六ささげ、神楽南蛮、黄パプリカの野菜炒め
豚バラ肉とマー坊ナスや十六ささげ、神楽南蛮、黄パプリカなど色々な夏野菜を中華スープの素(創味シャンタン)で炒めたもの。
マー坊ナスはあらかじめサッと油通ししてから炒め合わせることで色が綺麗に仕上がります。麻婆茄子もお勧めではありますが、シンプルな炒め物でも美味しく食べられます。
●マー坊 ナスの栽培と収穫時期
◆種子は一般に販売されています
マー坊 ナスの種子はホームセンターや色々な種苗販売店で一般に販売されており、誰でも栽培することが可能です。
着果性、収量性ともにも高く、露地をはじめ、家庭菜園でもたいへん作りやすい品種となっています。
◆マー坊 ナスの収穫時期と旬
種まきの時期は一般地で3~4月で、寒冷地では4月頃、暖地であれば3月~5月にかけてとなっています。収穫時期は一般地で7~10月にかけてです。
収穫の盛期は7~9月の夏の間です。直売所にもこの頃に並びます。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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マー坊 ナス |
< 出 典 >
※ 「炒めてバッチリナス 「マー坊®」」サカタのタネ 商品情報
※ 「ヘビナスのF1新品種『マー坊』の種子を一般向けに発売」商品お役立ち情報 みんなの農業広場 2007.12.3
●マー坊 ナスの写真ギャラリー
撮影機材: CANON EOS R5 , RF28-70mm F2 L USM, RF100mm F2.8 L MACRO IS USM
ロゴなし元画像サイズ:約4500万画素 8192X5464pix 72dpi RAWデータあり
各画像をクリックしていただければ拡大画像がご覧いただけます。