白いいちごの品種、コットンベリーの来歴や特徴と実際に食べた食味をはじめ、収穫時期や出盛りの旬などを沢山の写真と共に紹介します。
●コットンベリーとは
◆奈良県で育成された桃色のイチゴ
「コットンベリー」は奈良県の大村佳伊人氏によって育成され、2021年に新品種として登録出願されている品種で詳しい情報はまだ公表されていません。
「コットンベリー」は奈良県内で”トップベリー”という生産者集団を率いる大村佳伊人氏が育成し、「古都姫(ことひめ)」、「小雪」とともに2021年4月に新品種として登録出願されたイチゴです。「白いちご」として紹介されていることが多いですが、近頃各地で登場している「白いちご」とは少し色味が違い、白というよりも全体に淡い桃色で、粒もやや大きめです。新しい品種でまだ希少なこともあり、百貨店などで進物向けに高価な値がつけられています。
◆コットンベリーの特徴
「コットンベリー」の果実はやや大粒の円錐形で、果皮表面の色は淡い桃色をしており、そう果は赤褐色です。横から見ると可愛いハート形に見えるものが多く、一般的な赤いイチゴとは違い、また、「パールホワイト」など白いちごとも違った淡い色は沢山のいちごが並ぶ中で目を引きます。同じように淡い色の「淡雪」とも少し違った色合いです。
半分に切った断面を見ると、果芯部には少し空洞ができやすいようです。果肉は真っ白で色はついていません。
食味は『キャンディー香のような不思議な香りとはっきりとした甘さ』と紹介されています。
農林水産省の品種登録データベースにはまだ試験中のため詳細は記されていません。
◆白いちごは味がイマイチ・・というのはもう古い? 赤いいちごより美味しいかも
今回撮影試食した「コットンベリー」は奈良県橿原市の直売所、まほろばキッチンで購入したもので、果重は26~39gでした。
形はどれも綺麗な円錐形でガクの付け根が少し窪んだ感じで綺麗なハート形に燃えるものが多かったです。
そして食べる前から甘いいちごの香りが強く感じられ期待感が膨らみます。
実際に食べてみると甘味とやや控えめながら甘味を引き立てるに十分な酸味もあり、赤いいちごとは違う不思議な風味が鼻から抜けていく感じでとても美味しいいちごでした。この日他にも幾つかの品種を買い、食べ比べをしたのですが、このイチゴの味わいが一番印象に残るものでした。計った糖度は12.3度前後と特に高い訳ではなかったのですが…。
●コットンベリーの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
コットンベリーは今のところ奈良県でしか作られていません。それも極わずかの限られた生産者しかいないため、市場にも極わずかしか出回っていません。
◆コットンベリーの収穫時期と旬
現在調査中。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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コットンベリー |
< 出 典 >
※ 「出願番号 35378 コットンベリー」 農林水産省品種登録データベース
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