タラの芽(たらの芽):選び方と保存方法や食べ方と料理

●タラの芽の選ぶポイント
◆葉の開き具合

タラの芽は伸び過ぎると苦みやエグミが強くなります。かといって小さすぎても風味が弱く食べるところが少なくて可哀想です。芽のつぼみ状のところが開いて3~5cm位芽が伸びたくらいの物がアクが少なく初心者には食べやすいかもしれません。
でも食べなれてくると、もう少し大きくなって、葉が少し開きかけてきた位のほうがタラの芽の風味がしっかりと感じられて美味しいと感じるようになるのではないでしょうか。苦味の捉え方かもしれませんね。
◆天然物と栽培物

スーパーなどに出回っているもののほとんどは栽培物です。概して天然物よりも栽培物の方が苦味やクセが穏やかですが、その分風味も弱くなっています。タラの芽本来の香りを楽しみたいのであればやはり天然物がいいです。天然物は芽の部分を採った後、切り口から透明なゼリー状の樹液が出てくることがよくあります。
また、栽培物は女タラが使われているのに対し、天然物の多くは棘がある男タラで、こちらの方が風味が強く野趣にあふれています。
●タラの芽の保存方法
◆短期間の保存
タラの芽はあまり日持ちするものではありません。香りが大切な食材なので、新鮮なうちになるべく早く食べるようにしましょう。どうしてもという場合は、乾燥しないように新聞紙などに包み、穴をあけたポリ袋などに入れて野菜庫に入れておきます。2~3日で食べきるようにしましょう。
◆冷凍保存
長期間保存したい場合は冷凍します。その場合は、薄めの塩を加えて沸騰させている湯の中で1分半程度固めに茹で、氷水に落としてしばらくそのまま水にさらしてアクを抜いた後、よく水気を切って小分けしてアルミやステンレスのバットに広げ一気に冷凍します。凍ったものを小分けしてラップなどで包み、保存袋に入れて冷凍しておきます。
更に長期間保存する場合は塩漬けにします。
●たらの芽の調理のポイント
◆味の特徴
付け根のハカマを取って使います。アクがあるので、一般的には天ぷらにされる事が多いですが、アクを抜いて色々な料理に使う事も出来ます。独特の香りがあり、これが季節を感じさせてくれます。大きい物には苦味が出始めています。
◆天然物と栽培物

天然物に比べ栽培物は香りや歯ごたえが弱く天然物には敵いません。水耕栽培されているせいかもしれませんね。やはり自然に自分の根から大地の養分をしっかりと吸い上げて育ったものは味にも力強さが感じられます。
◆下処理
天ぷらなど生のまま揚げる以外はアク抜きをします。固いハカマをはずし、根元の固い部分の皮を剥きます。


水に対し2%の塩(水1Lに対して塩20g)を加え沸騰させている中に2分~3分茹でてすぐに冷水に落とし、そのまましばらく水にさらしておきます。
小さく柔らかい物はそれほどアクは強くないので、さっとくぐらせる程度で大丈夫です。熱々をそのままポン酢などに浸けて食べても美味しいですよ。
●タラの芽の主な料理
◆天ぷらや唐揚げ

タラの芽は一般的に天ぷらで食べる事が多いですね。油で揚げるとアクはかえって旨みとなり、栄養成分も流失することなく食べられます。
◆おひたしやあえ物
アク抜きした物は鰹節を振ってポン酢で食べても美味しいです。胡麻味噌和えなど色々なあえ物やおひたしで食べられます。
◆その他

パスタの具や炒め物にも使えます。塩茹でしてからさっとニンニクを効かせたバターやオリーブオイルをからめメイン料理の付け合わせにすればとても季節感が演出できます。
◆タラの芽を使った料理をレシピサイトで探す
主な料理レシピサイトのタラの芽を使ったレシピのページにリンクしています。参考にされるといいでしょう
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