小玉すいか・ひとりじめ:来歴や特徴
●ひとりじめとは
◆株式会社萩原農場が育成した小玉品種
「ひとりじめ」は奈良県にある株式会社萩原農場が開発育成した小玉スイカの品種で、「ひとりじめシリーズ」として「ひとりじめ7-EX」「ひとりじめ7」「ひとりじめHM」があり、その他にも黒皮の小玉品種「ひとりじめBonBon」や黒皮の黄肉品種「イエローBonBon」などもあります。
萩原農場のホームページ ☞ http://www.suika-net.co.jp/
◆和歌山県産小玉スイカ「ひとりじめ」
小玉西瓜の中でも小さい品種で、その名の通り一人でひと玉食べられそうなほどの大きさが西瓜のイメージを大きく変え、人気が出ています。
種苗会社によると、ひとりじめは、大玉に近いシャリ感を持ち、高糖度になりやすく、果肉の色も鮮紅色になるされています。
今回入手したものは和歌山県産のもので、丁度手のひらに乗るサイズでした。アンデスメロン程の大きさでしょうか。
切ると、皮は薄く、中の果肉は赤く、個体差があるのかもしれませんが、種が少ないものでした。
食感は大玉と変わらない感じで、とても甘く美味しい西瓜でした。
●熊本県 片山さんの小玉スイカ ひとりじめ
スイカの産地で知られる熊本県熊本市植木町に30年にわたって小玉スイカに情熱を注ぎ毎年のように賞を取られている片山安一さんという名人がいらっしゃいます。この片山さんが営まれている片山農園で作られたスイカは予約だけでほぼ完売されてしまうほどの人気だそうです。
希少で貴重なその方の「ひとりじめ」を熊本の友人が送ってくれたので紹介させていただきます。
今回送っていただいたのは品種としては各地で作られている「ひとりじめ」。この楕円形の形状や収穫時期から察するにおそらく「ひとりじめ7」もしくは「ひとりじめ7-EX」と思われます。
ひと玉2kgほどの大きさで、切ってみると皮の薄さに驚きました。もう皮の縁ぎりぎりまで赤い身が詰まっています。
食べてみるとその食感は良い感じのシャリ感がしっかりと感じられ、嫌な繊維感などもなく口の中でほぐれ、甘味と共にスイカらしい香りが広がりとても美味しい西瓜でした。