桃の品種、白鳳(はくほう)の旬や主な産地、選び方と保存方法、食べ方と栄養価、種類などを紹介します。白鳳(はくほう)は1933年に命名公表されて以来、日本における主要な桃品種として親しまれ、現在も上位2~3番目に広く栽培されています。果肉は柔らかく溶質で果汁が多たっぷり。

■白鳳(はくほう)とは?

●代表的な桃の品種で、白鳳系の親

白鳳(はくほう)<桃の品種

 白鳳(はくほう)は神奈川県農事試験場において1925年(大正14年)に、「白桃」に「橘早生」を交配した実生から選抜した品種で、1933年(昭和8年)に命名公表されました。

 桃を代表する品種の一つで、この白鳳から様々な品種が生まれ、それらを総称して「白鳳系」と呼ばれるようになりました。

 主な白鳳系の品種には「日川白鳳」「八幡白鳳」「桃山白鳳」「みさか白鳳」「山梨白鳳」などがあります。

●白鳳(はくほう)の特徴

 白鳳(はくほう)の果実は果重は250g~350g程で、果皮は鮮紅色になり外観は美しい。

白鳳(はくほう) 桃

 肉質は緻密で繊維が少なく溶質で、果汁がとても多い桃です。甘みが強く、酸味はあまりありません。食べた時に果汁がぼたぼたと滴る桃といえばこの白鳳系と言って良いほどジューシーで甘い品種です。

白鳳(はくほう) 桃

 白鳳は果肉に紅が入りにくく入ってもわずかです。種子のまわりも着色しません。

 栽培環境などによって大きさや糖度にはばらつきがみられますが、果面に白い果点が沢山表れているような物は糖度も高く、15~19%ほどにもなります。

■白鳳(はくほう)の主な産地と旬

●白鳳(はくほう)の産地と栽培面積

 2020(令和2)年産の特産果樹生産動態等調査によると、全国の白鳳の栽培面積は1159haあり、これは桃全体で見るとおよそ14.7%を占め、「あかつき」に次いで「川中島白桃」と2位を競う主要品種となっています。

白鳳(はくほう)の産地と栽培面積

 主な産地は山梨県と和歌山県で、山梨県が全体の約44%を占め、次いで和歌山県が24%となっています。

●白鳳(はくほう)の出回る旬

 白鳳はハウス栽培も行われていて、こういったものは5月中旬から出始めますが、露地物は7月中旬辺りから8月中旬にかけてが収穫のピークになります。食べ頃の旬は7月中旬から8月上旬あたりとなります。

旬のカレンダー 6月 7月 8月 9月
白鳳(はくほう)                        

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