■ジャガイモ(馬鈴薯)とは
●アンデス出身で世界中で栽培されている
(英)Potato (仏) Pomme de terre
ジャガイモはナス科ナス属の植物で、原産はアンデスの高地だそうです。16世紀にヨーロッパに伝わり、それ以来世界各地で親しまれるようになった野菜です。今では、ロシアやドイツなどそれぞれの国々で、ジャガイモが主役になっている名物料理もたくさん見られるようになりました。
日本には江戸時代には既に入ってきていて、甲府などで栽培が奨励されていたという記録が残っています。
●主な品種は男爵とメークイン
ジャガイモといえば、粉ふきイモやポテトサラダに向いている丸っこい「男爵」と、おでんや煮物、揚げ物に向いている、「メークイン」があることは皆さんもご存知だと思います。「男爵」は粘りがなく、火を加えるとホクホクする反面、荷崩れしやすいですね。一方メークインは粘りがあり、煮崩れしにくいからなんです。
今日では、いろいろと品種改良がなされ、「キタアカリ」など、より美味しいジャガイモが登場しています。
■ジャガイモの産地と旬の時期
●主な産地と生産量ランキング
ジャガイモは何と言っても大規模な農場で大量に作られる北海道ですね。2019(令和元)年産で見ると全国の79%を占めています。北海道では主に春に植え、秋口に収穫されます。
長崎や鹿児島も多くこのあたりでは年に2回収穫期があります。冬に植えられた物が春4月から5月頃に新じゃがとして収穫され、夏の終わりに植えられた物が冬に収穫されます。
●普通のジャガイモは年間通して美味しい状態の物が流通しています
通常、植えてから3~4ヶ月で収穫でき、土壌も特には選ばない上、保存が利くため通年出荷されています。あえて、主産地に関して言えば、北海道の様に春に植え付けて夏過ぎに収穫されるものと、暖かい地方で栽培される冬に植えて夏前に収穫される物とあります。基本的に寒い土地の野菜なので、北海道が全体の7割ほどを占めています。
●新じゃがの旬は春から初夏
一般的に新じゃがは春から初夏に出回る物を指す事が多いです。貯蔵されずに、収穫後すぐに出荷され、皮が薄くみずみずしいジャガイモです。これは春3月頃から鹿児島や長崎など九州産を中心に出回り始め、収穫前線が北上し6月頃まで続きます。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ジャガイモ | ||||||||||||
新ジャガイモ |