ー 目 次 ー
●ナス(茄子/なす)の概要と特徴
◆ナスとは
分類: ナス目 > ナス科 > ナス属
学名:Solanum melongena L.
英名:aubergine、Eggplant(米)仏語:Aubergine
中国名:茄子
和名:なす/茄子
別名:なすび
ナスはインドが原産とされるナス科の一年草で、日本には奈良時代に入ってきたと言われています。当時は「なすび」と呼ばれ、その名残が今でも地域によって残っています。
もともと原産地周辺の東南アジアなどでは日本とは違い、白や緑色のものが一般的なんです。その為、英語では"Eggplant"たまご植物?と呼ばれるようになったようです。
日本で一般的なナスの木は茎もナスと同じような濃い紫色をしていて、薄い紫の花を咲かせます。
●ナスの品種
ナスには非常に沢山の種類があり、地方によって伝統野菜になっているなど、微妙な特色があります。
店の土地色を高める上で、地のナスを使い、それを表示するのも効果がありそうです。一般によく出回っているものには、「卵型」のものやそれよりやや面長の「長卵型なす」です。あと、大きい「米なす」や、丸型の「賀茂ナス」などがよく知られています。また、非常に長い「長なす」やさらに長い「大長なす」、色の白いなすなどもあります。
国内品種だけでもかなり沢山の品種が作られていますが、近年イタリア料理の普及に伴い、ゼブラナスなど変わった西洋品種も沢山出回るようになってきました。
■ナスの主な産地と旬
●ナスの主な産地
ナスはほぼ全国で栽培出荷されています。政府がまとめた平成28年産のナスの全国収穫量ランキングでは高知が最も多く、次いで熊本、群馬となっています。関東では群馬や茨城、栃木などが沢山作っています。
ナスの歴史は古く、各地にその土地で古くから作り続けてこられた伝統品種があったりするので、皆さんの棲まれている地方に伝わるナスを探して食べてみるのも楽しいと思います。
●夏が旬。代表的な夏野菜
地方の個有種は時期が決まっていますが、千両なすなど一般的な物は全国で栽培され、ハウス栽培もされているため、産地をかえながら通年市場に出荷されています。
全国の主な産地で見ると、暖かい熊本県や福岡県などの九州や高知県などではハウス促成栽培によって10月頃から翌5月ごろにかけて出荷され、初夏から秋にかけては群馬県をはじめ茨城県や栃木県などから多く出荷されています。
しかし、本来は誰もが知っている夏野菜です。また一方で、「秋茄子は・・・」という諺があるように、秋に収穫されるものは身も締まり、種が少なくおいしい物が多いです。とはいっても、ここでの秋とは、晩夏から初秋の9月頃を指し、10月や11月の本来の秋ではありません。
家庭でもお馴染みな上、和洋問わず一般的によく使われているので、味の説明は省略しますが、やはり、旬の露地栽培のものが味、歯ざわりともに優れている傾向があります。
やはりナスは夏のもの、どの品種も7月8月はまさに旬。出荷量も最高です 。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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なす | ||||||||||||
賀茂なす |