●白加賀とは
◆白加賀の来歴
「白加賀」は「しろかが」あるいは「しらかが」と読み、「南高梅」と並び国内で広く栽培されている梅の品種で、花、実共に楽しめる梅として親しまれてきました。古くは江戸時代から栽培されてきたとも言われており、加賀藩邸に植えられていた「加賀の白梅」がルーツとも言われています。ただ、詳しい来歴は不明とされています。
◆白加賀の特徴
白加賀の果実は果重25~30gでやや大きく、果形は球形からやや縦長の楕円で、果皮色は未熟なうちは緑から黄緑色で、熟すにしたがって黄色味を帯びてきます。また、陽光面は紅色がさしてきます。
果肉は繊維が少なく緻密で肉厚で種子が比較的小さく、通常は青梅の状態で収穫され、梅酒や梅シロップ、ジャムなどに加工されますが、完熟梅は梅干しにもできます。
◆白加賀梅の甘露煮やジャム、ジュース
白加賀を使った甘露煮 作り方はこちら →
白加賀梅で作ったジャム
白加賀梅で作ったジュース
●白加賀の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
南高梅が主に近畿の和歌山県で作られているのに対し、白加賀は分麻件をはじめとする関東を中心に広く栽培されています。
2020年産の特産果樹生産動態等調査によると、白加賀は全国で1,312haで栽培され、最も広く栽培されているのは群馬県で、全国の約4分の1を占め、次いで埼玉県宮城県と続きます。
上の統計で見ると梅全体に占める割合は南高梅の54.7%に次いで2番目で14.2%となっています。
◆白加賀の収穫時期と旬
白加賀の収穫時期は産地によって多少幅がありますが、概ね6月中旬頃から7月上旬頃までとなります。
品種 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | ||||||||
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白加賀 |
< 出 典 >
※ 「果樹園芸大百科 8 ウメ」 農山漁村文化協会
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