キウイーナ（KIWI’NA）：来歴や特徴と食味

●キウイーナ（KIWI’NA）とは

　キウイーナはスミフルが開発した、キウイフルーツのような爽やかな酸味があるバナナです。

◆キウイーナの来歴

　キウイーナはバナナやパイナップルの”甘熟王”ブランドを展開しているスミフルが開発したフィリピン産のバナナの品種です。“まるでキウイのような爽やかな美味しさ”から「キウイーナ（KIWI’NA）」と名付けられたとホームページで紹介されています。

　スミフルではこれまでも”まるでりんごのような味わいのバナナ”として2012年から「バナップル」という商品が販売されていましたが、2018年をもって終売？となったのかお店では見かけなくなりました。

　そして同じ2018年に後にキウイーナとして販売されるバナナの消費者調査が行われ、「酸っぱくて美味しい」「甘酸っぱい」「爽やかな甘さ」という消費者の感想や、他のフルーツに例えると1位が「キウイフルーツ」という結果にもとづき、名称をキウイフルーツとバナナを合わせた「キウイーナ（KIWI’NA）」として2019年から？発売されました。

◆キウイーナの特徴

　キウイーナの果実は、一般的なバナナに比べ小ぶりで、先端部分が少し突き出た形になっています。外見的には先代の「バナップル」とよく似ていますが、スミフルに尋ねてみたところ、「バナップル」とは全く別のもので、独自に品種開発した品種とのことでした。

　出荷される時点で食べ頃に調整されており、果皮色は明るい黄色です。皮は比較的薄く、中の果肉は太さは一般的なバナナと同じくらいで長さが短く、すこしずんぐりとした形をしています。

　そしてキウイーナの最大の特徴は強い酸味のある食味です。また糖度も高く、スミフルでは『甘さと酸味がそれぞれ引き立った“爽やかな美味しさ”』と紹介しています。

　この酸味は日が経つにつれて追熟が進み酸味が和らぐとあります。

◆実際に食べてみたキウイーナの食味

　2024年3月3日に撮影試食したキウイーナはイオンで購入した4本／pcで398円（税別）です。１本約100円ですね。一般的なバナナに比べると随分と高価なバナナです。

　皮は薄めで柔らかく簡単に剥け、中からずんぐりとした果肉があらわれます。香りは普通のバナナとは少し違う気がします。

　食べてみると、食感はむちっとしていて緻密で滑らかな舌触りです。そして想像した以上に酸味が強く、”キウイフルーツの味”に例えられるのが納得しました。そう、確かに甘みと酸味のバランスがキウイフルーツと同じ感じだと思います。「バナップル」も酸味が結構あった記憶が残っていますが、それよりも強くなっているようです。また、黒い種子の粒々の食感があって、これがキウイフルーツの種子を思わせます。

　この酸味は、普通のバナナとは別物なので、好みが分かれるかもしれません。でも一般的なバナナによくある、モソモソした食感じゃなく「アップルバナナ」や「銀バナナ」と同じような緻密で滑らかで、この酸味があることで後口もさっぱりとしています。チョコバナナパフェやロールケーキなどに使うと、この酸味が全体のバランスをより良くしてくれると思います。ちなみに、計ってみた糖度は21％ほどでした。

　高価なバナナではありますが、「アップルバナナ」や「銀バナナ」ほどではなく、また、基本的にはいつでも購入することができるという点で、酸味のある緻密な食感のバナナが好きな方にとってはとてもありがたい商品だと思います。

　2024年3月12日に撮影試食したものはスミフルのオンラインショップで取り寄せたもので、4本／pc×2房入りで1,880円（税・送料込み）でした。直販だけあって、届いたバナナは果皮の色も綺麗で良い状態のものでした。２pcでこの価格ですが、通常１pc400円としておよそ1,000円は送料という事になります。

　届いた時点では果皮の色も全体に綺麗で、皮もしっかりとしており、熟度は若めの印象です。また、バナナの形状が以前のものよりも長く、一般的なバナナに近い感じでした。食べてみると、やはり前回スーパーで買ったものよりも果肉も硬めで酸味が立っている感じでした。これはこれで美味しく、好みによって酸味が穏やかな方が良い方は数日追熟させてから食べると良いでしょう。いつもとは違ったバナナが食べてみたい方は是非一度味わってみてください。

＜ 出　典 ＞

　※　「キウイーナ（KIWI’NA）」株式会社スミフルジャパン　ホームページ

　※　バナナのスミフル楽天市場店