●アップルバナナとは

◆アップルバナナの来歴

 アップルバナナと呼ばれている品種は別名”Latundan banana”(ラトゥンダンバナナあるいはラタンダンバナナ)とも呼ばれるもので、野生の種子バナナである”Musa balbisiana”と”Musa acuminata”の交雑して生まれたAAB種とされ、正式な名称は”Musa acuminata × M. balbisiana (AAB Group) 'Silk'”となっています。

 少し未熟な状態ではりんごのような香りと酸味があることからアップルバナナと呼ばれています。

 アップルバナナと言えばハワイのバナナというイメージがあるかもしれませんが、フィリッピンをはじめ東南アジア各地で多く栽培されており、人気があるポピュラーなバナナだそうです。今回仕入れたマルエスファーム産のホームページではハワイ原産と紹介されていますが・・・

◆アップルバナナの特徴と追熟方法

 アップルバナナの果実は日本で一般的なジャイアントキャベンディッシュに比べて太くて短く、ずんぐりとしており、外見はナムワ系のバナナに近いです。

 未熟な状態では果皮色が黄緑色です。

アップルバナナ Latundan banana

 追熟させるにはそのまま室内にヒモで吊るして置けばいいと思っている方が多いですが、実はその方法は失敗しやすいです。ある程度食べ頃になるまでは新聞紙などにくるみ、箱などに入れて蓋をした状態でおいておく方が全体に均一に熟します。

アップルバナナ Latundan banana

 果皮が黄色くなり、部分的に茶色い部分もでてきたくらいの果肉はりんごのような香りで、食感が、もちもちとがあり、甘味と共に酸味もあります。

皮をむいたアップルバナナの果肉 Latundan banana

 果皮全体が黒っぽくなった状態ではネットリとした食感になり、酸味が減り強い甘みが楽しめます。

◆実際に食べてみたアップルバナナの食味

 撮影試食したアップルバナナは5月7日に購入した沖縄県産で、ネットなどでもよく見かける荘司幸一郎氏が経営するマルエスファームのもので、まだ全体に緑色の若い状態のものと全体に黄色くなりかけている状態のもの各一房です。

皮をむいたアップルバナナの果肉 Latundan banana アップルバナナ Latundan banana

 黄色くなりかけていた方を新聞紙にくるんで5日間追熟させたのが写真の状態です。

 皮がだいぶん薄くなっています。食べてみるとむちっとしたやや硬めの食感で、強い甘みがあり、その後から角のない酸味が感じられ普通のバナナとは随分と違った味わいで美味しいです。

計った糖度は25.9~28.5%もありました。

●アップルバナナの主な産地と旬

アップルバナナ Latundan banana

◆主な産地と生産量

 アップルバナナはフィリッピンから東南アジア各国で栽培されているほか、ハワイで食べられるバナナとしても知られています。

 国内では気候などの違いで栽培が難しいようですが、沖縄でわずかに栽培されています。

 国内産は生産量が非常に少ないこともあり、価格は一般的なバナナの5~10倍位になっています。

◆アップルバナナの収穫時期と旬

 熱帯地方では通年収穫があるようですが、沖縄本島は亜熱帯なのでアップルバナナの収穫は春から秋にかけて多くなるようです。

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
アップルバナナ                        

< 出 典 >

 ※ マルエスファーム ホームページ

 ※ 「アップルバナナ (アップル甘蕉)」ボタニックガーデン

 ※ 「Latundan banana」Wikipedia

 当サイトの画像一覧ページにある画像に関しまして、透かしロゴなしの元サイズ画像をご利用になりたい場合はダウンロードサイトからご購入頂けます。そちらに無いものでも各画像一覧からご希望の画像をクリックした際に表示される拡大画像のURLをお問い合わせフォームからお知らせ頂ければアップロードいたします。また、点数が多い場合は別途ご相談にも対応いたします。企業様の場合は請求書・振込払いも可能です。