新里ねぎ(ニッサトネギ)<曲がりねぎ

新里ねぎ(ニッサトネギ)<曲がりねぎ

新里ねぎ(ニッサトネギ):来歴や特徴と産地と旬

新里ねぎ(ニッサトネギ)

●新里ねぎ(ニッサトネギ)とは

 「新里ねぎ」は栃木県宇都宮市の伝統野菜で、「曲がりねぎ」と呼ばれるタイプの葱で甘く柔らかいのが特徴です。

◆新里ねぎの来歴

新里ねぎ(ニッサトネギ)

 「新里ねぎ」は栃木県宇都宮市新里町で江戸時代から作り続けてこられた伝統的な在来種で、産地では「にっさとねぎ」と呼ばれています。江戸時代から自家採種による栽培が続けられ、現在も伝統的な栽培方法が守られています。

 栽培に手間がかかることからこれまで主に自家用に作られてきたようですが、その美味しさが徐々に知られることとなり、産地でもこの種と栽培方法を守っていこうとする動きから、2015(平成29)年に地理的表示(GI)保護制度に登録されました。

栃木県宇都宮市新里町で古く江戸時代から自家採種栽培されてきた在来種の曲がりねぎです。

柔らかさと甘みが強く、青い部分までおいしく食べられることが特徴。

◆新里ねぎの特徴

 「新里ねぎ」は小石交じりの粘土質の畑で作られており、一般的な千住ネギのように縦に深く植え土寄せするには適さないため、浅く植え付け、夏にある程度育ったネギを根元から倒して植えなおす「踏返し」(ふんがえし)と呼ばれる作業が行われ、その後一月おきくらいに「白味上げ」(しろみあげ)と呼ばれる土寄せを行います。

 こういった作業によってネギは根元から曲がり、ストレスを受けながら育つことになるのですが、ネギはストレスを与えることで甘くなり、また柔らかく仕上がります。

新里ねぎ(ニッサトネギ)

 撮影試食した「新里ねぎ」はFOODEX JAPAN2022の会場で頂いたサンプルで、太くしっかりとしたものでした。

 「曲がりねぎ」は東北や北陸などで作られている物がよく知られていますが、そういったものに比べると軟白部分が太く短めのものが多いようです。

◆実際に食べてみた新里ねぎの食味

 「新里ねぎ」をグリルで素焼きしてみると、ネギ特有の香りに焦げの香ばしい香りが加わり食欲をそそります。焼くことで中がトロっとした食感になり甘味が強く感じられました。

 鍋に入れてみたところ、青い部分の中にトロっとしたネギのゼリー状の物がしっかりとあって、白い部分はシャキシャキとした食感とヌルっとした食感が合わさった感じでほんのり甘く、これも美味しいです。

●新里ねぎの主な産地と旬

◆主な産地と生産量

新里ねぎ(ニッサトネギ)

 「新里ねぎ」は地理的表示(GI)保護制度に登録されており、この名称で出荷できるのは栃木県宇都宮市新里町だけです。

 2020年の時点で生産組合の農家は15軒あり、栽培面積約2.5haで年間約28トンを生産しているとのことです。

◆新里ねぎの収穫時期と旬

 「新里ねぎ」はかつて「秋まき夏秋採り」と「春まき冬採り」の二通りの栽培歴があったようですが、現在は「春まき冬採り」のみとなっています。

 2月下旬から3月上旬にかけて種をまき、4~5月頃に畑に定植、7~8月にかけての夏に一度掘り起こし、根元から倒して植えなおす「踏返し」(ふんがえし)をした後、生育に合わせて幾度か土寄せを行い、収穫は12月初旬から始まり年末に最盛期を迎え、翌2月中頃まで。

品種 11月 12月 1月 2月
新里ねぎ                        

< 出 典 >

※ 「新里ねぎ」地理的表示産品情報発信サイト 農林水産省

※ 「宇都宮市の伝統野菜「新里ねぎ」の出荷が始まりました!」宇都宮ブランド推進協議会 2020年12月10日