●サマーキングの来歴や特徴
◆サマーキングとは
サマーキングは来歴などの情報が少なく、「ハッサク(八朔)」と「アマナツ(甘夏)」を交雑させて育成されたと紹介されているものや、「スイショウブンタン(水晶文旦)」と「マーコットタンゴール」との交雑種と紹介しているものなどがありますが、果実の感じから少なくとも後者ではないと思います。現在苗木を販売されているタキイ種苗に問い合わせをしているところです。
来歴が分かり次第追記していきますので、それまでお待ちください。
◆サマーキングの特徴
サマーキングの果実は果重300gほどで、やや扁平な円形でどっしりとした形をしており、果皮色は薄く橙が指した黄色です。
果皮表面は夏みかんのように凸凹しており、果梗部には放射状溝があります。
果皮は厚みがあり、手で剥くにはナイフなどで切り込みを入れてからの方が良いでしょう。
ジョウノウ膜は厚みがあり、甘夏などと同じようにジョウノウ膜は剥いて中のサジョウだけを食べます。サジョウは金色に見える黄色で、粒がしっかりとしており剥くときに果汁はあまり滴りません。
◆実際に食べてみたサマーキングの食味
撮影試食したサマーキングは4月中旬に購入した愛媛県産のもので果重460g前後とスーパーに並ぶ甘夏に比べると大きなものでした。
果実の上部を切り落としてから手で皮を剥き、ジョウノウ膜も剥いて皿に並べてみました。種子は入っていますが、そう多くはなく種子を外しても房の形が保てています。
食べてみると食感は夏みかんに近い感じで、サジョウの粒感が舌に感じられ、噛んだ時に粒がプチっとつぶれる感触が使わってきます。酸味は夏みかんほど強くなく、糖度の割に甘く感じ、後口がすっきりとして思いのほか美味しく感じました。計ってみた糖度は11%前後でした。
●サマーキングの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
サマーキングの栽培面積や収穫量などの統計が調べた限りでは見当たらず不明ですが、主な産地は愛媛県ではないかと思います。
生産量が少なく、スーパーなどで見かけることがあまりありません。
◆サマーキングの収穫時期と旬
サマーキングの収穫時期は1~2月となっていますが、すぐに出荷されるのではなく酸が抜けるまで一定期間貯蔵され、3~5月に出荷されます。食べ頃の旬は4月から5月にかけてとなります。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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サマーキング | 収穫 |
< 出 典 >
※ 「かんきつ・サマーキング」タキイ種苗ネット通販
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