神紅(しんく):来歴や特徴と産地や旬

神紅,しんく,ぶどう,島根県オリジナル品種

●神紅(しんく)とは

◆神紅(しんく)の来歴

 「神紅」は島根県が「高糖度」「赤色」「皮ごと食べられる」「種なし」を目指し平成19年から開発をはじめ2018年に公開されたオリジナル新品種です。

2008年 島根県農業技術センターにおおいて欧州系の赤色系品種「ベニバラード」に、同じく欧州系黄緑色系品種「シャインマスカット」を交配し66粒の種を得る。

2009(平成21)年 得られた種をまき、発芽した実生27個体を定植。

2012(平成24)年~ 着色性, 裂果性および食味を基準として選抜。

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2016(平成28)年 1系統を品種登録候補とする。

2017(平成29)年 名称を一般公募し、応募総数1,472 通から「神紅」に決定。

2018(平成30)年 種苗法に基づく品種登録出願。農家での栽培開始。

2020(令和2)年 JAしまねの店舗や東京や大阪の百貨店で試験的な販売実施。

2021(令和3)年 市場に本格的に出荷開始。

 「神紅」は当初の目標通り、高糖度の赤色種で皮ごと食べられる種なしぶどうに仕上がっています。

 名称は“神様が集まる国の紅いぶどう”という意味で、「神楽」や「神話」の「神」と、鮮やかな赤を表す「紅」に因んでいるそうです。

◆神紅(しんく)の特徴

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 「神紅」の果粒は長楕円形で果皮色は赤紫色、果皮は薄く果肉と密着しているためむくことはできませ。しかし皮は薄く、果肉は崩壊性のため皮ごと果肉と一緒に食べることができるというのが大きな特徴の一つです。

 また、糖度が20度以上と高く、それに対して酸味は少なくとても甘いぶどうとなっています。

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 「神紅」は種無しぶどうとして出荷されますが、これはストレプトマイシン水溶液の散布処理と満開期および満開15日後のジベレリンおよびホルクロルフェニュロン処理によるものです。

 撮影したものは果粒の長さが4~4.5cm、一粒辺り10~13gでしたが、仕立て方や栽培環境によってはもっと大粒にもできるようです。果梗はやや太く、果粒は果梗にしっかりと付いており、脱粒はしにくい感じです。

◆実際に食べてみた神紅(しんく)の食味

 今回撮影試食したものは7月2日に大阪のボニートーンさんから仕入れたハウス栽培されたものとのことでした。

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 全体に綺麗に色付いていました。皮ごとかじるとパリッと歯切れがよく、強い甘みが口に広がりました。酸味が少ないためより甘く感じます。糖度を計ると22度前後ありました。

 ほのかにマスカットのような香りが感じられますが強くはない感じで、とても甘いですが後口はすっきりとしていました。

●神紅(しんく)の主な産地と旬

◆主な産地と生産量

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 「神紅」は島根県のオリジナル品種として、島根県内でのみ栽培されています。

 県と生産者などが神紅産地化戦略推進協議会を設立し、ランクごとの大きさや糖度は4段階ある全ランクで20以上とするといった品質基準などを設定し、ブランドの確立に努めています。

 2021年現在、「神紅」は出雲市や大田市などで38の個人や法人が2.7ヘクタールで栽培しているとのことです。

◆神紅(しんく)の収穫時期と旬

 「神紅」の収穫時期は島根県出雲市における雨よけ栽培では9月上旬となっていますが、ハウス栽培物は6月中旬頃からとなっています。

旬のカレンダー

神紅 5月 6月 7月 8月 9月 10月
ハウス物                        
雨よけ露地                        

< 出 典 >

 ※ 「ブドウ新品種’神紅’の育成とその特性」 島根県農業技術センター研究報告 第47号 令和2年3月

 ※ 「期待の新品種 市場へ 益田 大粒ブドウ「神紅」初出荷」山陰中央新報デジタル 2021/6/21

 ※ 品種登録データベース 農林水産省ホームページ

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