●樹上で完熟させたシャインマスカット
シャインマスカットは通常まだ果皮の色が黄緑色の状態で収穫され市場に出荷されています。理由としては、流通の際に脱粒などがしにくい輸送性を重視することと、店頭での棚持ちを考慮してというのが大きいです。もちろん、食味的にも若々しくすっきりとした甘さも持ち味となっています。
一方、直売所などでは、ぎりぎりまで樹上で完熟させたものが販売されていることがあります。ここではそういった完熟してから収穫されたシャインマスカットをご紹介します。
◆花澤ブドウ研究所で出会えた極上のシャインマスカット
2019年9月上旬、岡山県の花澤ブドウ研究所を訪れた。その半月ほど前に取り寄せた「ブラック三尺」と「ハイベリー」がとても素晴らしく美味しかったことと、可能であれば樹にぶら下がっている様子を写真に撮りたいと思ったのです。問い合わせたところ、快く迎えてくださいました。
そこで目にしたのがこの黄色いシャインマスカットです。
花澤氏によると、「一般的なシャインマスカットは黄緑色ですが、うちではなるべく黄色くなってから収穫するようにしているんです。」とのことでした。
試しに一般的なものと並べてみました。確かに粒の形や大きさはほぼ同じですが、これだけ色が違うんです。
◆黄色いシャインマスカットを食べてみた食味
そしてこれを食べてみると、パリッと口の中ではじけるような食感に続き、いきなりものすごく強い香りが甘みと共に色がりました。これはいったい何!?
食べ比べ用に用意したシャインマスカットもかなりの甘さでしたが、甘味の強さだけでなく、味の広がり、奥行きが驚くほど違いました。まさに極上の味わいです。
写真のように、種が入っている粒がいくつかありましたが、ジベレリン処理はされているとのことでした。
●花澤ぶどう研究所
◆瀬戸ジャイアンツを生み出したブドウ園
花澤ぶどう研究所は岡山県岡山市東区瀬戸町にある花澤茂氏が設立されたブドウ園です。これまでに「瀬戸ジャイアンツ」をはじめ、「ハイベリー」「マスカットデュークアモーレ」「涼玉」「ブラック三尺」「備前ゴールド」といった品種を生み出してこられたブドウ園で、現在は2代目花澤伸司氏が運営されています。
●黄色いシャインマスカットの写真ギャラリー
撮影機材: CANON EOS 5DⅣ , EF24-70mm F4L IS USM , EF100mm F2.8Lマクロ IS USM
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