●ほしうらら(MA16-18-06)とは
「ほしうらら」は三好アグリテック株式会社と農研機構が共同開発した、草勢が強く多収で、大玉になり外観や食味に優れた促成栽培向け品種です。登録されている品種名は「MA16-18-06」で、「ほしうらら」は三好アグリテックの登録商標です。
◆ほしうららの来歴
「ほしうらら」は三好アグリテック株式会社が育成した系統に、農研機構が育成した促成栽培向き強草勢・大果系統「AN02」の花粉を交配し、得られた実生から選抜育成された促成栽培向きイチゴ品種で、2021年5月に種苗法に基づき「MA16-18-06」という名称で品種登録が出願され、同年9月に公表されています。ただ、2024年3月の時点ではまだ試験中で登録には至っていません。
「ほしうらら」は、三好アグリテックがこのイチゴの種苗を販売するにあたり命名し、2021年に取得した登録商標で、名称は、『山梨県北杜市から望むことのできる満天の星空のように輝いてほしいという思いと、春先のうららかな季節にも力を発揮できる品種であること』に因んでいるそうです。
◆ほしうららの特徴
「ほしうらら」の果実は果形はやや短い円錐形で、果皮色は鮮やかな赤で光沢があり外観が優れています。そう果のくぼみは比較的浅め。
果肉の色は淡赤色で果芯部も淡赤色です。果芯部の空洞はわずかに見られます。香りがやや強く、コクがあり食味に優れたイチゴとなっています。
◆実際に食べてみたほしうららの食味
撮影試食した「ほしうらら」は松坂屋名古屋店で購入した、「初恋の香り」と共に紅白2種詰め合わせで、11粒/pcで2,160円(税込)でした。うち5粒が「初恋の香り」で、6粒が「ほしうらら」です。
平均果実重はやや大きめの26.4gで、果形は比較的整った円錐形で見た目は綺麗なイチゴです。
食べてみると食感は硬めでしっかりとした歯触りがあり、甘さは中くらいで酸味も強くはなく、ややぼんやりとした味わいでした。計った糖度は12.4~14.7%あったので、糖度的には十分甘い部類には入ると思います。
●ほしうららの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
「ほしうらら」は三好アグリテックが苗を販売しており、全国どこでも栽培することができます。
栽培面積など詳細は分かりませんが、まだ新しい品種で、大きな産地化はされておらず、個々の農園で他の品種と共に栽培されており、流通する数量は多くはないと思います。
◆ほしうららの収穫時期と旬
促成栽培向け品種で、収穫は11月下旬頃から5月頃までとなります。本種は春先の収量が多い傾向があるようで、最盛期は2~3月にかけてのようです。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ほしうらら |
< 出 典 >
※ 「ほしうらら」三好アグリテック
※ 「MA16-18-06」農研機構 品種紹介
※ 「出願番号35446 MA16-18-06」 農林水産省品種登録データベース
※ 「登録6398610 ほしうらら」特許情報プラットフォーム 特許庁
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