ウルイ/うるい/オオバギボウシ

■うるいとは

●ユリ科ギボウシ属の多年草 

ウルイ/うるい/オオバギボウシ

 うるいは山カンピョウやギンボなどとも呼ばれていますが、正式にはオオバギボウシという名が付いています。本州から北海道にかけての、山地や草原などの湿り気があるところに広く自生していて、古くから山菜として食用にされてきました。

 今では他の山菜と同じように促成栽培が進み、一般のスーパーなどでも見かけるようになりました。促成栽培の場合は籾殻などで苗を深く被せ軟白栽培されているので、軸の白い部分が長くひょろっとした姿をしています。

 また、ギボウシの仲間は薄紫色の愛らしい花を咲かせるので、観賞用としても栽培されています。

ウルイ/うるい/オオバギボウシ

●癖がなくいろいろな料理に使えます

 白い軟白栽培されたものはチコリにも似た葉の雰囲気がありますが、味、香りともに癖や苦みは無く、しゃきしゃきっとした食感があり、とても美味しいです。少しネギにもにたぬめりがあり、食欲をそそります。古くからある和の食材ですが、季節感、食感、自然志向などいろいろな面でも、洋食の食材としてお勧めしたい野菜のひとつです。

ウルイ(オオバギボウシ)

■うるいの主な産地と出回る旬の時期

●ウルイの主な産地

 うるいは東北地方で古くから山菜として親しまれてきたことから、山形をはじめ東北地方中心に栽培され出荷されています。とは言っても、近年徳島県などそれ以外の地方でも栽培されるようになって来ました。

●ウルイは春が旬

 本来の旬は4月中旬頃から5月にかけてですが、山形県などから促成栽培のものが2月頃から入荷されはじめます。

旬のカレンダー
品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
天然物                        
促成栽培                        

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