●紀の里白鳳とは
紀の里白鳳は和歌山県の、主に紀の川市を中心としたJA紀の里管内(現 JA わかやま)で作られている白鳳系の早生品種です。
◆紀の里白鳳の来歴
紀の里白鳳の詳細な由来に関する資料は見つけられませんでしたが、おそらく、名称に冠せられている”紀の里”すなわち紀の川で発見され育成された「白鳳」の早生系枝変わり品種だと思われます。
時期的には2000年代後期と思われ、農林水産省の統計では2009年産に初めてその栽培面積が12haと記載が始まっています。
◆紀の里白鳳の特徴

紀の里白鳳は白鳳よりも早く収穫できる早生種ですが、果実の特徴は一般的な白鳳とほとんど同じです。果実の見た目はとても美しく、実の先端(果頂部)を中心に赤く色付きます。縦にはいる溝は中程度です。
果肉はほんのり黄みがかった白色で、種まわりの着色もほとんどありません。
肉質は白鳳系らしい溶質で柔らかく、果汁をたっぷりと含んでします。また、酸味が少なく味わいもとても良いのが特徴です。
◆実際に食べてみた紀の里白鳳の食味

撮影試食した紀の里白鳳は7月8日に購入したもので、2個で890円(税別)で、果実は295gとやや大きく、着色面に白い果点が沢山現れていました。
食べてみると、確かに果肉は柔らかく、これぞ桃という感じで果肉が口の中で優しく崩れ果汁が溢れました。計った糖度は12~13.5%でした。
●紀の里白鳳の主な産地と旬
◆主な産地と生産量

紀の里白鳳はその名称の由来となっている”紀の里”すなわち紀の川市を中心とするJA紀の里管内で作られています。
農林水産省の特産果樹生産動態等調査によると令和4年産の栽培面積は和歌山県で28haとなっており、2009年の12ha以来徐々にではありますが栽培面積を広げてきています。ただ、栽培されているのはこの地域だけで、他府県では作られていません。
◆紀の里白鳳の収穫時期と旬
紀の里白鳳の収穫時期は日川白鳳に続き和歌山県では八幡白鳳とほぼ同じ時期の6月下旬頃から始まり7月上旬頃までとなります。
それぞれ重なる時期はありますが、日川白鳳→紀の里白鳳→白鳳の順に収穫時期を迎えます。
品種 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
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紀の里白鳳 |
< 出 典 >
※ 令和7年度「ファーマーズマーケットめっけもん広場」桃品種別販売時期カレンダー
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