●サミット(Summit cherry)とは
「サミット」はカナダで育成された大粒で、果皮色が濃赤色で果肉も赤いサクランボで品種です。外見はアメリカンチェリーと似ています。
◆サミット(Summit cherry)の来歴
「サミット」はカナダ、ブリティッシュコロンビア州サマーランドで1957年に「ヴァン(Van)」と「サム(Sam)」の交配から育成された品種で、1973 年にパシフィック農業食品研究センターの K.O. Lapins 博士によって発表されています。
国内では産地でないとあまり見かけない品種ですが、青森県で開発された大粒のサクランボで知られる「ジュノハート」は本種が交配親となっています。
◆サミット(Summit cherry)の特徴
「サミット」の果実は果重10~13gになる大玉品種で、果形はハート形です。
果皮色は熟すにつれ赤色から光沢を伴った濃赤色になり、濃いものでは黒褐色に近い色にまで着色します。
果肉の色も赤く、果汁を絞ると綺麗な赤い色をしています。肉質は若い間はやや硬めですが、熟すにしたがって柔らかくなり、完熟果は傷みやすく市場に出荷するにはやや若いうちに収穫する必要があるようです。
糖度も高く、15度前後にまでなり、酸味は少なめとなっています。
◆実際に食べてみたサミット(Summit cherry)の食味
撮影試食したサミットは6月19日に届いた長野県産で、粒の大きさは12.3gほどでした。
一見、アメリカンチェリーのようですが一般的なアメリカンチェリーよりも大粒で深みのある濃い赤色で艶がありととても綺麗です。
切ると果汁が滴り、中の果肉も綺麗な赤い色をしています。食べた食感は程よい熟し加減なのかは分かりませんが、歯触りは柔らかくジューシーで、甘味と共に酸味も少しあり、後口がすっきりとした感じでした。計ってみた糖度は15.5~15.9%でした。
●サミット(Summit cherry)の主な産地と旬
◆主な産地と生産量
サミットの主な産地は青森県や北海道です。令和2年産特産果樹生産動態等調査によると、全国で栽培面積の記録があるのは青森県の8.5haと北海道4.2haだけとなっています。
その他のサクランボの産地でもサクランボ狩りができる観光農園など個々の農園で少量栽培されているようですが、全国的に見てもサミットの生産量はわずかでほとんど店頭では出回らない希少な品種となっています。
◆サミット(Summit cherry)の収穫時期と旬
サミットの収穫時期は6月下旬~7月上旬にかけて始まります。
品種 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | ||||||||
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サミット |
< 出 典 >
※ 「Summit Sweet Cherry Tree」Stark Bro's Nurseries & Orchards Co.
※ 「SUMMIT sweet cherry fruit seedlings」FRUTI-KOMERC, Ltd
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