カンパチ/間八/かんぱち:栄養価と効用

カンパチ,間八,Seriola dumerili

 カンパチ/間八/かんぱちに含まれる主な有効成分とその働きや、カロリーをはじめビタミン類の成分量をなどを七訂日本食品標準成分表をもとに紹介します。

●カンパチに含まれる主な有効成分とその働き

◆DHAとEPAが豊富

 カンパチには100g中にDHA(ドコ サへキサエン酸)が730㎎、EPA(エイコサぺンタエン酸)が190㎎含まれており、 これらの多価不飽和脂肪酸は脳を活性化させ学習・記憶能力の向上に役立つとされている他、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らし、逆に善玉コレステロールを増やす働きがあり、動脈硬化・心筋梗塞 ・脳梗塞・糖尿病など生活習慣病(成人病)の予防効果があるとされています。

◆ビタミンDが豊富

 ビタミンDは脂溶性ビタミンの一つで、カルシウムやリンの吸収を助けるとともに、骨の形成を促す働きがあります。

◆お酒の当てにはぴったり

 ナイアシンを沢山含んでいて、これにはアルコールの分解に対する補酵素の働きをはじめ、分解後に生じるアセトアルデヒトという二日酔いを起こす成分の分解を助ける補酵素の働きもあるので、お酒を飲む人には優しい酒のあてとなります。

カンパチ/間八/かんぱちの刺身

●七訂日本食品標準成分表でみる栄養成分量

◆生のカンパチ可食部100gあたりの成分

 下の表は、生のカンパチの頭部、内臓、骨、ひれ等などを除いた三枚に下ろしたものに含まれる成分量です。栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
129
kcal
73.3
g
21.0
g
4.2
g
0.1
g
1.4
g
1.12
g
2.27
g
62
mg
(0)
g
ビタミン
レチノール D E B1 B2 ナイアシン B6 B12 葉酸 パントテン酸 C
4
μg
4.0
μg
0.9
mg
0.15
mg
0.16
mg
8.0
mg
0.32
mg
5.3
μg
10
μg
0.52
mg
-mg
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
65
mg
490
mg
15
mg
34
mg
270
mg
0.6
mg

七訂日本食品標準成分表より

●生の天然物のブリ  100gあたりに含まれるアミノ酸

 日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010にはカンパチでの記載がなかったので、参考として同じブリ属として記載されている天然物のブリのアミノ酸量を紹介します。

アミノ酸(mg/100g中)
イソロイシン 1000 チロシン 710 アラニン 1200
ロイシン 1700 スレオニン 960 アスパラギン酸 2100
リジン 2000 トリプトファン 250 グルタミン酸 2800
メチオニン 670 バリン 1100 グリシン 1000
シスチン 230 ヒスチジン 1700 プロリン 770
フェニルアラニン 860 アルギニン 1200 セリン 820

 
 

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