わらび/ワラビ/蕨の旬や主な産地

ワラビ/蕨/わらび

●ワラビの概要と特徴

◆ワラビとは

分類: シダ目 > コバノイシカグマ科 > ワラビ属

学名:Pteridium aquilinum (L.) Kuhn

英名:western bracken fern

中国名:蕨/蕨菜

和名:わらび/蕨

自生しているワラビ

 ワラビ(蕨/わらび)は全国に自生しているシダの仲間の一種で、若芽を山菜として食用にします。また、ワラビ(蕨/わらび)の根には澱粉が多く含まれており、このデンプンからワラビ餅のもととなるワラビ粉が作られます。ここでは、山菜としての若芽の部分について紹介します。

 比較的身近な山菜で、山奥に入らなくてもちょっとした山や野で沢山採れます。

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●ワラビの特徴

 ワラビはシダの仲間で、一見よく似ているものもあります。ワラビの特徴は先端の葉が開く前の状態で収穫され、茎や開く前の葉の部分に産毛が沢山ついているのが特徴です。茎の色は黄緑色からやや赤褐色に近いものまで、日当たりや環境によって多少差があります。

わらび/ワラビ/蕨

 土から出始めて間がないものは首の部分が垂れるように曲がっており、料理店などではこうしたものが珍重されます。その後長く伸びるにしたがって真っ直ぐ上を向くようになります。

●ワラビの主な産地と旬

●ワラビの主な産地

 全国各地で自生しており、比較的身近な里山でも気軽に採取できます。農林水産省の林産物データに全国のワラビの生産量が出ているので紹介しておきます。

ワラビの全国の生産量と上位20の産地

 農林水産省がまとめた2019年産の全国のワラビ生産量を見ると、山形が最も多く、次いで新潟、秋田と続きます。その他福島県や岩手県、青森県などが上位にランクし、山菜の東北という印象が強く感じられます。

 他の山菜でもそうですが、全国で採れる物でも、なぜか東北で採れる物が美味しそうなイメージがあります。

 ワラビなど関西でもいたるところで沢山美味しい物が採れるんですが・・・。ちなみに、奈良の若草山はワラビの密集地で山ほど採れるんですよ。

●ワラビ採りのポイント

 近くの里山にワラビ採りに行くのも良いですよ。ワラビは森の中ではなく、比較的日当たりの良い雑木林の縁や草原に生えます。特に、手入れされていない茶畑などは非常に良いワラビが生える場所となっている事が多いようです。

枯れたワラビの葉

 目印は右の写真のような、前の年に生えていたワラビが枯れた葉が沢山残っているような場所がポイントです。逆にこの枯葉が無い場所を探してもワラビは生えてきません。(画像をクリックしていただければ拡大画像が出ます)

 採るのは先がまだ丸く、開いていないものです。成長するにしたがい、先が二つ三つ枝分かれし、葉を広げてシダの様子を見せていきます。

 見つけたら、なるべく根もと付近から手で折りますが、小気味よくポキッと折れるところから上を採取します。固くて折れない物は上の方を折ってみてください。

●ワラビの旬は春から初夏

ワラビ/蕨/わらび

 全国で採れる為、地方により時期に開きがありますが、九州の3月中旬頃に始まり4月中旬から5月の連休辺りに本州で旬を迎え、更に6月初旬位になると東北など北の地方が旬を迎えます。まさに自然の中の春だけに楽しめる季節感あふれる食材の一つです。

●旬のカレンダー

品種 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
ワラビ                        

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