バナーネ(Banane)/ロングドート(Longue d'aout):来歴や特徴と旬

白イチジク-バナーネ(夏果)

■白イチジク-バナーネとは?

 バナーネはフランス原産のロングドートという夏秋兼用品種で、果皮の色が熟しても薄い白イチジクと呼ばれるタイプで、特に夏果は黄緑色です。秋果は少し色付きますが糖度が高くネットリとした食感になります。一般市場よりも、主に直売所向けに人気があります。

●フランスからやってきた白いイチジク

白イチジク-バナーネ(夏果)

 バナーネはフランスから導入されたロングドート(Longue d'aout)といういう品種のイチジクで、上の写真のように熟しても表皮が赤く色付かず、夏果は全体に黄緑であることから白イチジクと呼ばれるタイプです。ただし、秋果は少し茶色く色付きます。

 日本でも各地で栽培されるようになり、道の駅や時にはスーパーなどでも見かけるようになりました。

 ただ、日持が悪いことや、秋果は下の写真のようにまだらな感じで茶色く色付くので、夏果とギャップがあり、あまり市場には流通していません。

白イチジク-バナーネ(秋果)

 ただ、個々の農園や家庭菜園、庭木としても人気が出てきているようです。

●白イチジク-バナーネの特徴

白イチジク-バナーネ

 バナーネの果実はあまり裂けることはなく、先は上品なおちょぼ口のようです。形はやや長いものが多く、軸も長めです。

 このバナーネというイチジクは夏果と秋果どちらもなる品種で、夏果は前年の晩秋に付いた小さな実が冬を越し、春から初夏にかけて再び成長し、夏に収穫できるようになります。この夏果は90〜100gの細長いバナナ形になるものが多く、果皮は熟しても黄緑色で、実が大きくなる事でも知られ、中の果肉はピンク色で、食味はややあっさりとしています。それに対し秋果は果皮色は肉質もネットリとして糖度が高く甘味が強い傾向があります。

白イチジク-バナーネ(夏果)の断面

 一方秋果(下の写真)は60~70gほどとやや小ぶりで、実自体はそれ程大きくなりませんが、表皮が黄緑色の地に赤褐色の縦縞が入り、全体に少し色付き、果肉の糖度がとても高く、それに対し酸味がほとんど感じられないのでネットリとした濃厚な甘さが感じられる実になります。夏果は大きさ、秋果は濃厚な甘さがそれぞれの持ち味となっています。味の点では秋果の方が美味しいと言えます。

白イチジク-バナーネ(秋果)

●白イチジク-バナーネの収穫時期と旬

 バナーネは夏果と秋果どちらもなる品種で、夏果は6月下旬頃から7月中旬あたりにかけて収穫され、秋果は8月下旬頃から10月中旬あたりにかけて収穫されます。

旬のカレンダー 6月 7月 8月 9月 10月
白イチジク-バナーネ                              
白イチジク-バナーネ(夏果)

 当サイトの画像一覧ページにある画像に関しまして、透かしロゴなしの元サイズ画像をご利用になりたい場合はダウンロードサイトからご購入頂けます。そちらに無いものでも各画像一覧からご希望の画像をクリックした際に表示される拡大画像のURLをお問い合わせフォームからお知らせ頂ければアップロードいたします。また、点数が多い場合は別途ご相談にも対応いたします。企業様の場合は請求書・振込払いも可能です。