サツマイモ高系14号:サツマイモの品種

サツマイモ高系14号

■高系14号とは

●高知県生まれの高系14号

 高系14号は沖縄県農事試験場で1935年に採種された「ナンシーホール」と「シャム」の交配種子を元に、高知県の農事試験場で選抜育成され1945年(昭和20年)にデビューした早掘りに向いたサツマイモ品種です。

 東のベニアズマに対し、西の高系14号と言われるように、高系14号は主に中部以西から西日本で多く作られています。

●高系14号の改良品種もいろいろ

 高系14号は各地で更に選抜や改良され、オリジナル品種として流通しているものがいくつもあります。主なものは徳島県の「なると金時」で、その他にも石川県の「五郎島金時」や宮崎県の「宮崎紅」、鹿児島県の「べにさつま」、高知県の「土佐紅」、香川県の「坂出金時」、千葉県の「大栄愛娘」、その他「紅高系」など聞きなれた名称が沢山あります。

サツマイモ高系14号

●高系14号の特徴

 高系14号は肥大性に優れ、早掘りが出来る事で知られています。また、貯蔵性が非常に高い芋でもあり、加工用としても優れています。

焼きいもにしたサツマイモ高系14号

 果皮の色は赤みが強くやや厚みがあり、果肉は生の状態ではクリーム色をしていて粉質です。糖度が高く、焼くなど加熱すると黄色くホクホクとした甘い芋に仕上がります。ただし、収穫して十分寝かせたものでなければ甘みは期待できません。

●高系14号の収穫期と食べ頃の旬

 高系14号の収穫時期は9月上旬頃から11月で、2ヶ月ほど貯蔵したほうがデンプンが糖質に変わり甘みが出て美味しくなります。

 食べ頃の旬は11月から2月ごろまでとなります。

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