土佐紅(とさべに):特徴や産地と旬
●土佐紅(とさべに)とは
◆高系14号の派生品種
土佐紅は高知県で作られているサツマイモで、元の品種は高系14号とされています。もともと高系14号は高知県で生み出された早掘りに適した芋ですが、その中からさらに早掘りできるものを選抜育成された品種となっています。
この早掘りできる芋を、高知県の温暖な気候の中で、ハウスや被覆トンネルを用いた栽培法で作ることにより、どこよりも早く「新芋」として市場に出荷されるサツマイモのブランドにもなっています。
◆土佐紅(とさべに)の特徴
土佐紅は高系14号のから選抜されたものなので、芋の形状は高系14号の特徴をそのまま受け継いでいます。
「新芋」として出荷された土佐紅は掘り起こしてから皮を安定させるため2~3日は寝かせますが通常のサツマイモのように長期貯蔵されることなくすぐに出荷されるため水分が多めで、焼きいもには適していません。
「新芋」は皮が薄く、甘味も穏やかなので、他の食材と共に調理しても味に大きな影響を与えないので、炒め物や炊き合わせなど煮物料理に向いています。甘さをひかえながらサツマイモの風味が活かせます。
土佐紅であっても、通常栽培され、他のサツマイモと同じ時期に収穫されるものもあり、そうしたものは長期貯蔵され、高系14号らしいほくほくした肉質になります。こちらはもちろん焼きいもや揚げ物などにもおすすめです。
●土佐紅(とさべに)の主な産地と旬
◆主な産地
土佐紅はその名の通り高知県で作られており、早掘りの「新芋」は香南市夜須町が良く知られています。
◆土佐紅(とさべに)の収穫時期と旬
土佐紅の収穫時期は5月下旬~7月中旬あたりと、日本一早いと言われています。「新芋」はほとんど貯蔵されずに出荷されるので旬もその時期となります。
品種 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | ||||||||
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土佐紅(新芋) |
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