五郎島金時<サツマイモの品種
●五郎島金時とは
◆加賀野菜の一つ
五郎島金時は1945年(昭和20年)に高知県の農事試験場で早掘り用品種として選抜育成された「高系14号」という品種で、金沢には1956(昭和31)年頃から導入され始め、1959(昭和34)年にこの品種に統一されたそうです。1978(昭和53)年以降は、さらにここから選抜育成が進められた「コトブキ」という品種の導入が進められ現在はそれが主流になっているとの事です。
1997(平成9)年には金沢市農産物ブランド協会が発足し、この五郎島金時も「加賀野菜」の一つとして認定されています。
もともとこの金沢の五郎島地区では300年程昔、元禄時代に鹿児島から持ち帰られたサツマイモが栽培され始めたのを機に、栽培に適した砂地の土壌を活かし盛んに作られるようになったそうです。その後品種を変えながらも美味しいサツマイモの栽培が続けられてきた歴史があります。
◆五郎島金時の特徴
五郎島金時は元々の品種「高系14号」の特徴を受け継ぎ、形の良い紡錘形で紅色の外観と、繊維が少なくホクホク系で甘味が強い肉質が特徴です。
栽培の中心となっている五郎島地区は海岸に面した砂地で、サツマイモの栽培に適しており、この特徴がさらに顕著に感じられる芋に育っています。
◆五郎島金時を焼いてみた
今回焼いたものは少し細めの物でした。180度のオーブンで1時間ほどかけてじっくりと焼き上げています。割った感じはぽっくりと割れ、白っぽくホクホク系の肉質でした。香ばしい香りがとてもよく、食べると優しい甘みが口の中に広がり、懐かしい美味しさが楽しめました。
●五郎島金時の主な産地と旬
◆主な産地
金沢市の五郎島地区をはじめ、粟ヶ崎地区や内灘砂丘などが主な産地となっています。
◆五郎島金時の収穫時期と旬
収穫は8月中旬から11月上旬にかけて行われ、低温貯蔵されたものは年明けから春頃まで、更にキュアリング貯蔵されたものが6月頃まで出荷されています。でもやはり旬の時期は収穫後一月ほど寝かされたものが出回る10月頃から冬の間ではないでしょうか。
品種 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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五郎島金時 |