●ムーンライト メロンとは
◆ムーンライト メロンの来歴
ムーンライトはナント種苗が開発し、2019年頃から種子が販売され始めた、成熟すると皮が黄色くなる白肉のネットメロンで、放任栽培でも高糖度のメロンが一株から10個前後も収穫できる優れた品種です。
ナント種苗のカタログには営農栽培はもちろん、家庭菜園でも美味しいメロンが沢山収穫できると紹介されています。

◆ムーンライト メロンの特徴
メロンの特徴は、やや縦長の長球形で、果実重は1~2kgほど。果皮表面は淡い黄色地に一般的な雌くメロンに比べるとやや細かめの網目が綺麗に入り、遠目でみると月を思わせます。

中の果肉は白く、肉質はメルティング質で糖度が高く、糖度は多果栽培でも15~16%、整枝栽培し、着果数を抑えることで20%以上になるようです。
また、黄色皮白肉のメロンは日持ち性が良くない品種が多い中、本種は棚持ちが良いのも特徴です。

◆ムーンライト メロンの栽培特性
ナント種苗のカタログによると”放任栽培でも高糖度!整枝栽培なら「超」糖度! 多果穫り栽培を前提とし、それでも驚きの美味しさ”を謳っています。
果実重は放任栽培で1kg以上、整枝栽培で1.8kgほどとなっています。
本種は果実が成熟するまでは果皮色が緑色ですが、成熟するにしたがって黄色くなってくるため、熟練の生産者でなくても収穫時期が分かりやすいこと、また、雨よけさえすれば放任栽培でも収穫できるのが大きな特徴となっています。

◆実際に食べてみたムーンライト メロンの食味
今回撮影試食したムーンライトは石川県金沢市内の直売所で購入した、果実重2kg以上ある大きなものでした。表皮は全体に淡い黄色で、細かいネットが均一に綺麗に入っていました。

半分に切ってみると、刃先に感じる肉質はやや硬目です。断面を見ると皮近くは淡い緑色で、中の肉色は乳白色でした。
食べてみると、種子の近くはとても滑らかで、皮に近い部分はまだコリっとした歯触りが残っていて、品種名のシールには「とろ~り甘い」とあるので、もう少し追熟させた方が良かったのかもしれません。
それでも食味はとても甘く、食感の硬さはほとんど気になりませんでした。皮近くのコリっとする部分でさえ十分な甘みがあり、もし十分に追熟させていたなら更に美味しかったのかもしれません。計った糖度は白い部分で20%ほどあり、皮近くの硬い部分でも17%ほどありました。

●ムーンライト メロンの主な産地と旬
◆主な産地と生産量
ムーンライトメロンはナント種苗が種子を生産し、様々な種苗販売店で販売されており、誰でも栽培することができます。
各地で栽培されているようですが、まとまった大きな産地は今のところ見当たりませんでした。
◆ムーンライト メロンの収穫時期と旬
ムーンライトの栽培サイクルは概ね下記の表のとおりです。大きく、ハウス栽培と大型トンネル栽培、そして雨よけ放任栽培の3パターンがあり、ハウス栽培で早いものでは4月下旬頃から収穫ができます。
旬の時期としては雨よけ放任栽培での収穫最盛期となる、7月から8月にかけてとなります。
ムーンライト メロン | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
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ハウス | 定植 | |||||||||||
収穫 | ||||||||||||
大型トンネル | 定植 | |||||||||||
収穫 | ||||||||||||
雨よけ放任 | 定植 | |||||||||||
収穫 |
< 出 典 >
※ ムーンライト オガワのタネ 株式会社オガワ種苗
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