■紅てまりとは?
●山形県生まれのさくらんぼ

紅てまりは1980(昭和55)年に山形県立園芸試験場(寒河江市)において交配してできた種をまき、10年間育成した後の1990(平成2)年に、その木の実生の中から選抜育成された品種です。
1997(平成9)年に登録出願、2000(平成12)年に品種登録されています。登録時、両親はともに不明とされていますが、「ビック」と「佐藤錦」ではないかと推定されています。
●紅てまりの特徴
農林水産省の品種登録データベースには以下の通り記載されています。
『- - - - - - - -
果梗の長さは中、果実の外観は短心臓、果頂部の形は平、凹は浅、梗あの深さは中、広さは広、果実の大きさは極大、果皮の色は帯朱紅、着色は多である。
切った直後の果肉色はクリーム、果肉内の着色は無、核周囲の着色は微、果肉の硬さは硬、果汁の多少は多、甘味はやや多、酸味は中、渋味、苦味及び香気は無である。
核と果肉の粘離は粘、核の形は短楕円、大きさは中、色は淡褐である。成熟期は満開から55日以上で育成地においては7月上旬、結果性は中、生理落果の多少は無、裂果性は少、果実の日持ちは良である。
- - - - - - - -』 以上抜粋。
●実際に食べてみた食味

紅てまりは粒が10g以上と大きく、果皮、果肉ともに硬めでしっかりしていて日持ちが良いこと、そして果肉は糖度18から20度にもなり、とても甘いのが特徴とされています。
今回入手した果実は、短ハート形で、果皮はつやがあり、色は明るい赤色から濃紅色までばらつきがありましたが、食べてみると、確かに甘みが強く感じられ、適度な酸味もありとてもおいしいサクランボでした。
■紅てまりの主な産地と旬
●主な産地と生産量
主な産地は山形県で、政府がまとめた特産果樹生産動態等調査によると、平成25年産の栽培面積では山形県が17.8ha、北海道2.9ha、長野県1.0haとなっていましたが、令和4年(2022年)には山形県が32.3haと大きく広げています。その他は北海道が2.1haとなっています。
●紅てまりの収穫時期と旬
紅てまりは極晩生種で、サクランボのシーズン最後に登場します。収穫の時期は7月上旬から中旬にかけてとなっています。
旬のカレンダー | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | ||||||||
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紅てまり |
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