■ブラックビートとは?
●「藤稔」×「ピオーネ」
ブラックビートは1990(平成2)年に熊本県宇土郡不知火町において河野隆夫氏が、「藤稔」に「ピオーネ」を交配し、生まれた実生の中から選抜・育成した品種で、2001(平成13)年に登録出願、その3年後の2004(平成16)年に品種登録されています。
●ブラックビートの特徴
農林水産省の品種登録データベースには下記の通り記載されています。
『----------
果房の形は有岐円錐、大きさは極大、長さは長、着粒の粗密は粗、果梗の太さは太、長さは中、色は黄緑である。
果粒の形は短楕円、大きさは極大、果皮の色は青黒又は紫黒、果粉の多少は多、果皮の厚さは厚、果皮と果肉の分離性は中、
果肉の色は不着色、肉質は中間、甘味は中、酸味は少、渋味は無~極少、香気は無、果汁の多少は多、
種子の数は少、形は中、大きさは大である。
発芽期及び開花期は中、成熟期はかなり早で育成地においては7月下旬である。
果実の着色の難易は中間、花振いの多少はやや多、無核果粒の混入は多、裂果の多少は少、果梗の強さは強、果梗と果粒の分離は易である。
「巨峰」及び「ピオーネ」と比較して、果粒の形が短楕円であること、香気が無いこと等で区別性が認められる。
----------』以上、抜粋。
今回入手した物は山梨県産の物4房で、粒の大きさは多少ばらつきがあるものの、どれも大粒で、大きい物だと一粒30gもある粒が含まれていました。皮の色はその名の通り黒に近くインパクトがあります。
●実際に食べた食味
今回入手した物は山梨県産の物で、果皮は手で剥きやすいです。剥く際には、果梗が付いていた部分から剥くと途中で切れてしまいやすいので、果頂部に十字の切れ込みを入れ、そこから剥くと最後まで綺麗に剥きやすくなります。
果肉はしっかりとしていて、かじった時に果汁が口に広がる感じです。適度な甘さと酸味があり、皮は比較的薄く見た目ほど渋みも強くないので、果肉と共に食べてしまっても良いくらいです。種無し処理がされているのでとても食べやすく次々と手が伸びてしまう感じでした。物足りない部分としては香りがあまり感じられない事くらいです。
■ブラックビートの主な産地と旬
●主な産地と生産量
政府がまとめた2020年産特産果樹生産動態等調査によるとブラックビートの栽培面積は全国で19.3haで、そのうち兵庫県が5.2haで最も多く、次いで山梨県4.4ha、福井県2.6haと続きます。その他、東京都、香川県、熊本県、埼玉県、和歌山県となっていますが、その他の地域でも個々の農園で栽培されていると思われます。
●ブラックビートの収穫時期と旬
ブラックビートは極早生品種で、収穫は熊本県では7月下旬から始まります。山梨県では8月中旬から下旬頃となっています。
旬のカレンダー | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | ||||||||
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ブラックビート |
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