クランベリー:栄養価と効用
■クランベリーの主な栄養素とその働き
●ポリフェノール プロアントシアニジン
プロアントシアニジンはアントシアニンと同じ色素となるポリフェノールの一種で、非常に強く、また身体に有効な活性酸素抑制効果がある事が分かっています。これにより、血液をサラサラにし、動脈硬化の原因ともされる酸化LDLの生成を抑制する働きがあるとされています。
クランベリーの膀胱炎や尿道炎などの泌尿器系疾患を予防する効果は「プロアントシアニジン」と「キナ酸」というポリフェノールの働きによります。プロアントシアニジンはクランベリーの赤い色素で抗菌,抗酸化,抗ウィルス作用などがあります。プロアントシアニジンには細菌の増殖を抑制したり、尿路に細菌が付着するのを防ぐ効果があります。
●キナ酸
クランベリーには有機酸の一種キナ酸が多く含まれています。このキナ酸は体内に吸収された後肝臓で馬尿酸に代謝され排出される尿を酸性にしてくれます。細菌は酸性の尿中では増殖が抑制されるため、膀胱炎や尿道炎などの尿路感染症を予防する効果があるとされています。
●ビタミンE
ポリフェノールと共に、抗酸化作用く若返りビタミンとも言われるビタミンEも沢山含んでいます。
●食物繊維のペクチン
クランベリーでジャムを作った方は良くお分かりだと思いますが、クランベリーにはペクチンが沢山含まれています。これには整腸作用やコレステロール低下作用などがあるとされています。
■クランベリーの可食部100gあたりの成分
下の表は米国農務省国立栄養データベースに記載されている生のクランベリーに含まれる成分の量です。それぞれの栄養成分の働きはその成分をクリックすれば各栄養素のページに移ります。
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 飽和脂肪酸 | 不飽和脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
46kcal | 87.32g | 0.46g | 0.13g | 11.97g | 0.12g | -g | -g | 0 | 3.6g |
ビタミン | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
カロテン | E | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
38μg | 1.32mg | 0.012mg | 0.020mg | 0.10mg | 0.057mg | 1μg | 0.295mg | 14mg |
無機質 | |||||
---|---|---|---|---|---|
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 |
2mg | 80mg | 8mg | 6mg | 11mg | 0.23mg |
米国農務省国立栄養データベースRelease 28より |
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