カマス/かます/アカカマスに含まれている主な有効成分とその効用や、カロリーをはじめビタミン類などの栄養成分量や、アミノ酸の含有量などを七訂日本食品標準成分表を元に紹介します。

●含まれる主な有効成分とその働き

◆良質なタンパク源

 カマスは脂肪分が少ない白身の魚なので、身体に優しい良質なタンパク源と言えます。

◆EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)

 カマスにはそれほど多くはありませんが100g中にEPAが340mg、DHAが940㎎含まれています。(七訂日本食品標準成分表2015年版より)これらには血中のコレステロールを低下させる働きにより動脈硬化を予防する効果や、血液をサラサラにし、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓ができるのを押さえる働きがあるとされています。更にDHAには、脳細胞を若く保つ効果や、認知症の進行を抑制する働きなどがあるとされています。

◆ビタミンDやB12

 ビタミンDはビタミンB12は肉や魚など動物性の物に多く含まれている栄養素です。

●七訂日本食品標準成分表でみる栄養成分量

三枚におろしたカマス/アカカマス/本かます

◆生のカマス 可食部100gあたりの成分

 三枚におろした生のアカカマス100gあたりに含まれる栄養成分量です。廃棄部位: 頭部、内臓、骨、ひれ等

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
148
kcal
72.7
g
18.9
g
7.2
g
0.1
g
1.1
g
2.09
g
4.03
g
58
mg
(0)
g
ビタミン
レチノール D E B1 B2 ナイアシン B6 B12 葉酸 パントテン酸 C
12
μg
11.0
μg
0.9
mg
0.03
mg
0.14
mg
4.5
mg
0.31
mg
2.3
μg
8
μg
0.47
mg
Tr
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
120mg 320mg 41mg 34mg 140mg 0.3mg

七訂日本食品標準成分表より

◆焼いたカマス 可食部100gあたりの成分

 内臓等を取り除いて焼いたアカカマス100gに含まれる栄養成分量です。廃棄部位: 頭部、骨、ひれ等 

エネルギー 水分 たんぱく質 脂質 炭水化物 灰分 飽和脂肪酸 不飽和脂肪酸 コレステロール 食物繊維
145
kcal
70.3
g
23.3
g
4.9
g
0.1
g
1.4
g
1.36
g
2.55
g
83
mg
(0)
g
ビタミン
レチノール D E B1 B2 ナイアシン B6 B12 葉酸 パントテン酸 C
13
μg
10.2
μg
0.9
mg
0.03
mg
0.14
mg
4.2
mg
0.31
mg
3.3
μg
13
μg
0.52
mg
Tr
無機質
ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン
150mg 360mg 59mg 42mg 190mg 0.5mg

七訂日本食品標準成分表より

●生のカマス  100gあたりに含まれるアミノ酸

 三枚におろした生のアカカマスに含まれているアミノ酸の一覧です。

アミノ酸(mg/100g中)
イソロイシン 870 チロシン 650 アラニン 1100
ロイシン 1500 スレオニン 780 アスパラギン酸 1800
リジン 1800 トリプトファン 210 グルタミン酸 2600
メチオニン 600 バリン 960 グリシン 840
シスチン 280 ヒスチジン 630 プロリン 650
フェニルアラニン 740 アルギニン 1100 セリン 670
日本食品標準成分表準拠 アミノ酸成分表2010より

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